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EOS Rシリーズはアダプターを介してサードパーティー製レンズを使えるのか

EOS Rシリーズはアダプターを介してサードパーティー製レンズを使えるのか

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先日タムロンシグマが相次いでキヤノンRFマウント対応レンズを発表しました。

APS-C用という点は残念ですが、ようやくEFレンズ時代と同様に純正以外の選択肢が出た事は大変喜ばしいですね。今後のラインナップに期待が高まります。

しかしキヤノンの一眼レフ機ユーザーで、まだミラーレス機を持っていない方はこんな疑問があるのではないでしょうか。

「元々EOS Rシリーズはマウントアダプターを介せばEFレンズが使用出来るのだから、EFマウントと互換があったサードパーティー製レンズも、アダプターを介せば使えるのでは?」と。

もし使えるのであれば、新しく発表されたRF対応レンズにあえて拘る必要も無くなります。

タムロンの100-400mmにマウントアダプターを装着して検証

実はちょうど先日、地方の陸自イベントでその組み合わせを試す機会があったので、結果を共有します。

組み合わせは下記の通りです。

Canon EOS R8 + マウントアダプター EF-EOS R + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD
Canon EOS R8 + マウントアダプター EF-EOS R + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD

使用したレンズはタムロンの100-400mm。通称ライトバズーカ。この望遠レンズを約2時間、計1000枚以上撮影して検証しました。

その結果、結論から言うと「一応使えたけどエラーでブラックアウトもした。一発勝負の撮影場面では止めた方が良い」という感想です。

ちゃんとレンズは認識したし、サーボAFも作動。連射も出来た。しかし…

多用途ヘリコプターUH-1の離陸写真。霞目駐屯地創立67周年記念行事にて撮影
「多用途ヘリコプターUH-1」
焦点距離:400mm / Tv:1/125 / Av:F10 / ISO:100
Canon EOS R8 + マウントアダプター EF-EOS R + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD

ここからはあくまで自分の機体の検証結果について解説します。サードパーティー製レンズは、例え同じ機種を使っても同様の結果になるとは限りませんので、あくまで参考程度にしてください。

まず「マウントアダプター EF-EOS R」にタムロン「Model A035 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD」を装着。そのまま「EOS R8」に接続したところ、レンズを認識しました。事前に接続と軽い撮影で動作テストは済んでいたので、ここまでは想定通り。

今回の検証はライトバズーカの本領とも言える航空機撮影で実施しました。AF追従とひたすらRAW連射が続く過酷な撮影条件です。過酷と言ってもこの為の望遠レンズなので、これがクリア出来ないと困ります。

観測ヘリコプター OH-1の飛行写真。霞目駐屯地創立67周年記念行事にて撮影
「観測ヘリコプター OH-1」
焦点距離:400mm / Tv:1/160 / Av:F13 / ISO:100
Canon EOS R8 + マウントアダプター EF-EOS R + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD

そんなこんなで期待と不安の中、撮影開始。すると予想以上に動作は良好で、AFも連射も問題なく可能でした。この結果から「やっぱりEFマウントのレンズも認識するんだ!」と当初は心躍りましたw

これなら全EFマウントのレンズが資産として使えるし、今後のレンズの選択肢も格段に広がります。

突如「通信不良」エラーでブラックアウト

……と思っていた矢先、突如ファインダーがブラックアウト😱 一眼レフがエラーで落ちたのは人生初です。

液晶モニターには下記のエラー番号が表示されました。

キヤノン公式サイトを確認すると、対処方法は「純正レンズを使用」とありますw

うーん。やっぱりダメか。

私の愛用の一眼レフ機、EOS 7Dでは、これまでタムロン100-400mmを含む様々なサードパーティ製レンズを使用してきましたが、こういったエラーは一度も発生しませんでした。しかし、RFマウントのミラーレス機であるEOS R8と組み合わせた途端にこのエラーが発生。

やはり、RFマウントが標準であるEOS Rシリーズに互換用アダプターを使用することで、通信がより厳格になっていると考えられます。レンズの発売時期を考慮しても、開発時にはまったく存在しなかったカメラなので、仕方がありません。

数秒程度の電源オフで復活。何事もなかったかのようにまた作動

ところがエラーで操作不能になったものの、電源をオフにして数秒後に再起動したらアッサリとまた動き出したではないですか。

結局この日は約3時間撮影。撮影枚数は1200枚で、その内エラーで強制終了したのが2回でした。尚、温度上昇警告はありませんでした。

撮影時間(途中バッテリー交換含)撮影枚数エラー回数
約3時間約1200枚2回

結論。個人的には安心して撮影に望めない

この3時間撮影してエラー回数が2回という点を、多いと判断するか許容範囲と判断するか。人によって意見が分かれそうです。

動作保証されていない組み合わせとしては十分健闘していると思います。しかし一見安定して撮影できているように見えて、突然のエラーで撮影が中断される可能性があるため、実用性を考えると常に不安が付きまといます。

腰を据えてじっくりと撮影できる被写体であれば、この組み合わせを活用する余地はあるかもしれませんが、今回のように特に望遠レンズが必要な被写体の撮影では、シャッターチャンスは一瞬で過ぎ去るので、その瞬間に撮影が失敗してしまうと、やり直しはできません。

よって、この組み合わせでは安心して撮影には望めないと自分は判断しました。少なくとも自分の趣味の1つである航空祭の飛行機撮影に持っていくのは不安ですね。

結局、サードパーティー製レンズは、しっかりとライセンス生産された今後の新型レンズに期待した方が良さそうです。

そうであるならば、タムロンさんシグマさん。はやくフルサイズ対応レンズを出してください!よろしくお願いします。

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