初めての野鳥撮影:感想と今後に向けた反省点メモ
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GW(ゴールデンウィーク)という事で、カメラ片手にぶらりとお出かけ。この機会に初めて飛んでいる野鳥の撮影にチャレンジしました。
一眼レフの沼世界に入って10年以上。それ以前のPowerShot時代から数えれば20年以上、下手の横好きでカメラを続けていますが、動物の撮影は初めてです。予測不能な動きに悪戦苦闘しながらも、色々と課題が見え楽しいひと時でした。
今後に向けて個人的な反省点をメモしておきます。
動物の動きを追うのは滅茶苦茶大変……
普段、私は護衛艦や航空機の撮影にしかカメラを使いません。最近ではホビーの記事用にフィギュアを撮ったりもしますが、共通しているのは生き物では無いという事。
船や飛行機の撮影は、構図の上手い下手は置いておいて、とりあえず撮るだけなら難しい事はありません。進路や動きは予測できます。
しかし動物、特に鳥を撮るとなるとそうはいきません。ひたすら彼らの不規則な動きに翻弄され続けます😂 あらかじめ想定できた事ですが、実際やってみると予想以上に難しかったです。
しかし観察を続けると、そんな中でもある程度の行動パターンがある事がわかりました。以下、撮影データをもとに感想を続けます。
撮影データ
Exif | 撮影時の設定値 | こうすれば良かった? |
---|---|---|
撮影モード | マニュアル露出 | マニュアル露出 |
Tv | 1/1250 | 1/2000以上 |
Av | F4(開放) | 状況による |
ISO | 100 | 100 |
AFモード | サーボAF | サーボAF |
サーボAF特性 | AUTO(CaseA) | Case2 |
検出する被写体 | 動物優先 | 動物優先 |
被写体乗り移り | しない | しない |
測距エリア | 1点AF | 全域や領域拡大でも可 |
ドライブモード | 高速連続撮影+ | 高速連続撮影+ |
今回の組み合わせはこちら
瞳へのAFを意識する
まず、飛んでいる被写体の撮影なので、当然AFはAIサーボAFにしました。
AFエリアの設定は、試したところ木の枝や草木にフォーカスを持っていかれがちだったので、今回は1点AFで撮影。
後で調べたところ、背景の条件次第でゾーンAFや領域拡大上下左右でも問題ないようです。完全に青空ならば全域でも良いらしい。そこは現地で試してみて最適なものを検討します。
次にAFの対象ですが、とにかく瞳へのフォーカスを意識しました。これはどの解説を見ても書かれています。
しかし実際にやってみると中々追従するのが難しかったですね。彼らはとにかくちょこちょこと頭を動かすんですよw
AFが外れた際、他の鳥にもっていかれたりして戻りそうにも無い時は、さっさと親指AFをやり直す方が良いです。
シャッター速度(Tv)は1/2000以上?
今回最大の反省点。飛翔中の鳥の撮影に、晴天時の航空機撮影を参考にして1/1000秒前後でチャレンジしましたが、とにかく手ブレが酷かった😭
航空機のように動きがある程度予測できるわけではなく、自由気ままな飛翔を捉えるシャッターチャンスは、本当に一瞬です。鳥を追いかけるためにカメラを動かすことに必死で、1/1000秒でも手ブレ写真が大量に出てしまいました。
流し撮りを目的にする場合は別ですが、基本的には1/2000秒~1/2500秒前後が良いと思います。もっと小型の鳥に対しては1/3000秒でも良いかもしれません。
絞りはお好みで
今回、絞りは開放で撮影しました。
絞りは撮影意図に合わせて柔軟に変えて良いと思います。今回はシャッタースピードや背景の関係で開放にしましたが、別に絞っても問題は無いと思います。
動きにある程度のパターンがある
最後に、今回の撮影の一番の収穫です。
鳥の動きをじっくり観察したところ、全体の行動にある程度のパターンがありました。
彼らは何度も同じ場所や同じ木の枝を行ったり来たりして周回し、毎回同じ場所に留まります。羽を休める場所はいくらでもあるのに、毎回同じ場所。同じ枝です。面白いですね。
また、ある程度の群体に分かれており、片方の群れがやってくると、その場所にいた群れが入れ替わるように場所を移動。これを何度も繰り返します。
これがわかると、1羽や2羽がやってくるときに「あ、そろそろ飛び立ちそうだな」とか「あ、あの方向に飛びそうだな」といった、ある程度の予測が出来るようになります。
これは非常に大切な事で、最初にやっておくべきだと思いました。次に鳥を撮影する際は、発見次第いきなりカメラを構えるのではなく、まずは彼らの観察から始めようと思います。まずは行動パターンを知る事。それが撮影成功の可能性を少しでも高めると思いました。