GA4に自分のIPアドレスを内部トラフィックとして設定する

Webサイトのアクセス解析ツールの定番「Googleアナリティクス４(以下、GA4)」。

メモルカも利用していますが、デフォルト設定のままでは自分自身のアクセスもカウントされてしまい正常なデータが記録出来ません。

そこで自分のIPアドレスを内部トラフィックとして設定し、自分のアクセスはカウントされないように変更しました。

設定方法は今回の本題では無いので、解説は後日に後回し。まあこれに関してはググればいくらでも情報が出てきます。

PCとスマホで検証。無事に除外を確認……したのだが

設定完了後、PC(Windows)とスマホ(Android)でサイトにアクセス。

GA4のリアルタイム計測で、無事に自分のアクセスが除外されている事を確認しました。これでデバイス毎の動作検証が捗ります！

一件落着。めでたしめでたし。

iOS(iPadOS)系で計測されている！？

……と思っていたら、iPadでmemoruka.netを確認するとGA4にしっかりと自分のアクセスが！😨

しかし自分のIPを確認するも変わっていない。もう一度PCとスマホでアクセスするも、除外は問題無く動作しています。どゆこと？？

んでiPadが計測されている時点で察しましたが、案の定iPhoneでアクセスしてもバリバリ計測されていました🤪 そこでiOS(iPadOS)系のトラブルと推測。

困ったのはGA4の除外ティップスでググってもサッパリ情報が無かった事。日本のiPhoneのシェア率を考えれば、皆真っ先に気がつきそうなものですが、いくら探しても出てこない(※この時点では問題の原因がSafariでは無くiOS系デバイスにあると推測していたので、検索キーワードも的外れになっていた)。

除外ティップス自体は大量に出てきますが、この件は触れていないか、「スマホはアドブロッカーで除外しよう」的な根本的な解決では無いものばかりでした。まあ手段としてそれもアリだとは思うけど。

原因はSafariの「IPアドレスを非公開」機能

その後色々と試行錯誤の結果、Safariの「IPアドレスを非公開」機能が原因と判明しました。

この機能が有効だと自分のIPアドレスが秘匿されるため、内部トラフィックとして登録したアドレスと判定が出来なくなるようです。

よってSafariでサイトを検証する間は、一時的に非公開機能をオフにします。操作手順はiPhone(iOS)もiPad(iPadOS)も同様です。

「IPアドレスを非公開」機能の設定切替

1. iOS(iPadOS)の[設定]ボタンをタップし、[Safari]の項目をタップします。
2. プライバシーとセキュリティの項目から[IPアドレスを非公開]の項目をタップします。
3. [オフ]をタップして準備完了です。
4. SafariでWebサイトの動作検証が終了したら、設定を[トラッカーに非公開]に戻します。

IPアドレス非公開機能をオフにしても、継続しているセッションには反映されない？

この「IPアドレスを非公開」機能。実はわりと早いうちに存在に気がついたものの、設定を切り替えてもGA4に変化が見られず、早々に目星から外してしまいました。その結果、無駄に混乱が長引くことに。。

これについてはどうやら設定切替前のセッションが継続した状態で、検証を続けていたのがダメだった模様。

要はSafariでサイトに接続。GA4で除外出来ていない！ → Safariの設定を変更 → リロードして効果を検証……していましたが、この方法だとサイトに接続しているセッションは設定変更前のものが維持されている(？)のか、非公開機能のオン/オフがGA4に反映されませんでした。

セッション終了後、またはプライベートモードで強制的に新しいセッションで接続したところ、無事にSafariでもGA4で除外が機能しました。

まとめ。IPアドレスを使った計測除外は保護機能に注意する

以上、GA4で自分のIPアドレスを除外しても、Safariでは計測され続けた件の顛末でした。

尚、便宜上タイトルをSafari・iOS系のトラブルとしましたが、根本の原因はIPアドレスの秘匿機能です。よって類似の機能を持ったブラウザ、OSがあった場合、同様の症状が発生すると思われるので注意してください。

逆に言えばその機能が無いなら遭遇しないトラブルです。後日談ですがiOS系デバイスであってもGoogleChrome等、別のブラウザで閲覧したところこの問題は発生しませんでした。でもiOS系デバイスの検証でSafariを外す訳にはいきませんよね。。結局は必要な作業になりそうです😩