ゾイドのアクションプラモデルシリーズ「REALIZE MODEL(以下、リアライズモデル)」より、「RMZ-009 アイアンコング ガイロスカラー」のレビューです。
RMZ-009 アイアンコング ガイロスカラー

| 商品名 | RMZ-009 アイアンコング ガイロスカラー |
| キット内容 | 組み立てプラモデル |
| 価格 | 9,900円 |
| 発売元 | タカラトミー |
| 主な登場作品 | 『ゾイド -ZOIDS-』(1999年アニメ) 『ゾイド新世紀/ゼロ』(2001年アニメ) |
アイアンコングは、ゾイド第1期シリーズ(1983年〜)から登場する格闘戦用の重機動ゾイド。共和国の最強ゾイド「ゴジュラス」に対抗すべく、ゼネバス帝国が開発したゴリラ型ゾイドという設定。
ゼネバス帝国滅亡後の第2期シリーズ(1999年〜)では、ガイロス帝国によって運用される形で再登場。今回発売されたキットも、このガイロス帝国仕様にあたります。
アニメ劇中での活躍

僕のゾイドのバイブルである1999年アニメ『ゾイド』でも、帝国軍の指揮官クラスが乗る強敵として活躍。
帝国VS共和国の重要な局面で登場しており、レッドホーン&モルガが中心だった部隊にアイアンコングが加わると「本隊が来た!」と一気に緊張感が増したのを覚えています。

初登場はシュバルツ専用のカスタム機。
今回のノーマル機は、気づいたらマルクスがしれっとダークホーンから乗り換えてたw(そして即退場) その他、デザルト・アルコバレーノに横流しされた機体や、プロイツェンの部隊。そしてハーディン准将機など、要所要所で登場。が、だいたい登場後ほどなくして撃破されてる。あれ?意外とシュバルツ以外が乗るとやられメカ枠かもw
とはいえ、レイヴンのジェノザウラーと死闘を繰り広げたり、デスザウラーの動きを止めたりと、作品全体でも非常に存在感のあるゾイド。バトルストーリーでも「汎用性が高く扱いやすい」という設定でしたが、アニメでも様々なシチュエーションを任せやすい万能ポジションでした。
RMZ-009 アイアンコング 全身のプロポーション

さて、ここからはキットの解説に入ります。
なお、開封時の第一印象と、組み立て時の実況は、速報版の開封レビューの方を参照してください。

まず、キット全身のプロポーションがこちら。
第一印象としては、旧トミー版とコトブキヤのHMM版をミックスしたような印象です。
HMMで可動性向上のために分割されたアーマー構造を取り込みつつ、全体のデザインは旧キット寄りの雰囲気。





一方で、アングルによっては胴体と手足がなんだかスラッと長く見えるせいか、歴代アイアンコングのどっしり感と比べると、今回はややスマート寄りにも見えます。
重厚というより「機敏に動き出しそうなコング」という印象が強いです。
歴代コングより、角ばって見えるかも

もうひとつ個人的な印象として、歴代コングと比べて全体のフォルムが若干シャープというか、角ばって見えます。特に頭部から胸板にかけてのラインは、R(丸み)のカーブが控えめで、従来より硬質な印象があります。
この丸みの少なさ・シャープさは、セイバータイガーのリアライズモデルでも同じ印象を受けたので、シリーズのデザインとしての方向性なのか、あるいはダウンサイジングに伴う設計・生産上の都合なのかもしれません。
気になるというより「比較すればそう感じる」というレベルで、僕としては違和感があるほどではありません。あくまで印象の話です。
各部ディティール
ここからは各部ディティールをチェックしていきます。
頭部コックピット

頭部コックピット。
一見、従来のアイアンコングをそのまま踏襲したようなデザインですが、バイザーの正面面積がちょっと横に長いです。その影響か、個人的には若干のっぺり感を感じます。

それと、HMM版で追加された「歯」の要素が踏襲されています。
しかし、HMM版より主張は控えめ。口を閉じた際の佇まいは旧キットに近く、上から見下ろす角度では往年の顔を彷彿とさせます。絶妙な調整具合です。
一方で、鼻のスリットが埋まってしまっているのは惜しいところ。旧キットもHMMもちゃんと切れ目があった部分なので、ここは残念でした。
パイロットは帝国兵士。せっかく二人ならロッソとヴィオーラでも面白かった

歴代アイアンコング同様、コックピットは二人乗り仕様。付属するパイロットフィギュアは帝国兵士です。
せっかく二人乗りなら、劇中再現で、ロッソとヴィオーラでも面白かったなと思います。ストームソーダーまでお預けかな?🤫 あ、失礼。ロッソじゃなくて翼の男爵でした。
胴体(胸部外装)が左右に展開


両腕を大きく広げると、胸部外装の可動域が連動して拡張し、通常時よりさらにダイナミックに展開します。ゴリラらしく胸を張るポージングが自然にとれて、存在感もアップ。

ただし、個体差やパーツの噛み合わせによるものだと思いますが、僕の組んだキットでは左右で展開のしやすさにかなりの差がありました。
右側はスッと気持ちよく開く一方、左側はだいぶ固く、ロックが外れにくいです。
腕部・手首



肘は二重関節でしっかり折り畳める構造。可動範囲が広く、ポージングの幅が広がります。



手首は中指〜小指の3本が固定で、親指と人差し指のみが各節で可動する仕様。全指可動でポロリが多くなるより、必要十分な可動に割り切ってくれたほうが正直ありがたいところ。保持力も安定しています。
その他、握り手から開き手への差し替えパーツも付属します。



余談:実家のアイアンコングの状態

写真左:コトブキヤHMMシリーズ アイアンコング(2012版)
ここでゾイドレビュー恒例の、手持ちの旧キットの近況チェック。実家で保管中のアイアンコングの現在の姿がこちら。
(といっても、リアライズ版コング発表時の記事で載せた写真の再掲ですが)
写真右が1999年発売のトミー版アイアンコング(+マニューバースラスターユニットを装備したもの)。左が2012年にコトブキヤから発売されたHMM版のアイアンコング。どちらも発売当時に購入したものです。
2025年現在、トミー版は26年、HMM版は13年が経過していますが、どちらもコンディションは驚くほど良好。むしろ後発のブレードライガーやジェノザウラーのほうが劣化している謎……。同じ環境で保管しているはずなのに、放送当時に購入したゾイド同士でここまで差が出るのは、なんでなんだろう。
武装パーツ
閑話休題。ここからは武装パーツの紹介です。
肩部ロケット弾ランチャー


10連発自己誘導ロケット弾ランチャー。
今回のリアライズモデルでは、従来の左肩だけでなく右肩にも装備。ハッチのデザインも「旧来型」と「共通型」の2種類から選択可能になりました……が、個人的には迷わず従来型を選択。
対ゾイド6連装ミサイルランチャー


ミサイルランチャーは砲身が伸縮可能になったのが新要素。
旧トミー版アイアンコングでは実際にミサイルの玩具を発射できるギミックが搭載されていましたが、リアライズモデルではその機能はオミット。弾倉にはディスプレイ用に1発だけ装填する仕様です。これは残念。
ランチャーをバックパックや腕部への装着が選べるようになった…が

その代わりというわけでは無いんだろうけど、今回のランチャーは、肩から取り外してバックパックや腕部にも装着が可能になり、ポージングの自由度がアップしています。
…が、どうやら、肩からランチャーを外す際に接続部が破損してしまったという報告をXでチラホラ見かけました。
実際、接続は細い芯1本で支えている構造なので、負荷がかかると折れてしまいそうな不安はあります。僕も撮影用に外してみようとしたのですが、これが思いのほか固い。。ここで無理に力をかけると、ポキっと同じトラブルになりかねないため、今回は無理に取り外さず様子を見ることにしました。
TVM地対空2連装戦術ミサイル(バックパック)





バックパックの2連装ミサイルは、従来のイメージを崩さない範囲でまとめられており、大きなアレンジはなし。
ただし角度調整が可能になり、こちらもポージングの幅が広がっています。
パーツのポロリもなく、ガシガシ動かして遊べる

今回のリアライズ版アイアンコングで、個人的に一番嬉しかったポイントがこちら。とにかくパーツのポロリが全然ありません。




いくら可動範囲が広くても、動かすたびにパーツが外れるようでは遊ぶ気も失せてしまいますが、このキットは本当に優秀。現時点で一度もパーツが外れたことがなく、ストレスゼロでガシガシ動かせます。

さらに保持力も抜群で、両手を地面につかずに二足で直立させるのも余裕。動かして楽しい、ポーズを決めて飾るのも安定する。これは素晴らしい。とても遊びがいのあるキットです。
まとめ

以上、RMZ-009 アイアンコング ガイロスカラーのレビューでした。
1/100スケールに縮小されても、アイアンコングらしい重厚感と存在感は健在。何より、パーツのポロリの無さが圧倒的。ガシガシ動かしてもストレスを感じない仕上がりで、遊んでも飾っても楽しいアイアンコングといったところ。
リアライズシリーズの今後の展開がますます楽しみになる一体でした。
続々とリアライズ化される帝国軍の量産機。共和国は…?

ただね、レッドホーンの記事でも触れたけれど、帝国側の量産ゾイドが次々とリアライズ化される一方で、共和国ゾイドはどうにも動きが鈍い印象があります。キット化されるのは主人公機や専用機といったワンオフ系が中心で、汎用量産機がラインナップになかなか加わらないのが気になるところです。
まずは手始めにガイサックなんてどうでしょうタカラトミーさん。あ、いや、待って。ガイサックはAZで欲しい。
となると、リアライズには、サイズ的にゴルドスあたりはいかがでしょうか。アニメでは存在感バッチリだったし、個人的にはかなり期待しています。HMM化もされていないから、今こそ復活する絶好のタイミングだと思うのですが、どうでしょうか。
【了】





















