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公開日:2025/04/15

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【HGシリーズ】HG D+ ゴジラ02 メカゴジラ(3式機龍) レビュー

2019年発売の「HG D+ ゴジラ02」より、再販されたメカゴジラ(3式機龍)をレビュー!HGシリーズでは珍しいダイナミックなポージングと、生体ロボットらしい躍動感に注目。今後のHGシリーズ展開への期待も込めてご紹介します。

躍動感が凄い!

今回は、2019年に発売され、先月再販された「ゴジラ HG D+ ゴジラ02」より、メカゴジラ(3式機龍)をレビューします!

HG D+ ゴジラ02 メカゴジラ(3式機龍)

HG D+シリーズ ゴジラ02の「メカゴジラ(3式機龍)」の全身を撮影した写真。躍動感のあるポージングがわかる一枚。
名称HG D+ ゴジラ02 メカゴジラ(3式機龍)
高さ本体:約7cm / 台座含:約9cm程度
素材ジオラマ、フィギュア、エフェクト:PVC
台座(カプセル):ABS
価格1回500円
発売元バンダイ
主な登場作品ゴジラ×メカゴジラ(2002年映画)
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003年映画)
※発売当時の情報です

ゴジラ HG D+シリーズの「メカゴジラ(3式機龍)」のご紹介です。

既にレビュー済みの「ビオランテ(花獣形態)」「ゴジラ(1989)」と同じく、HG D+シリーズ第2弾「ゴジラ02」にラインナップされていたフィギュアで、2019年に発売されました。

ゴジラHG D+シリーズ自体は、もう何年も新作は途絶えていますが、先月にこの「ゴジラ02」が再販されたことで、界隈では再び話題を集めています。

それでは早速レビューしていきましょう。

メカゴジラ(3式機龍)全身のプロポーション

HGシリーズ「メカゴジラ(3式機龍)」を左側面より全身を撮影した写真。頭部から背びれ、脚部までの造形と、全身の塗装品質が確認できる。

こちらが、フィギュア全体のプロポーション。

まず最初に言いたいのは、このメカゴジラ(3式機龍)、ゴジラ02のラインナップの中でも特に躍動感あふれるポージングが施されています。

メカゴジラ(3式機龍)を下から見上げるようなアングルで撮影した写真

HGシリーズの怪獣フィギュアは、基本的に「自然な立ち姿」で造形されているものが多いのですが、このメカゴジラは一味違い、生物的なダイナミズムと、まるで命が宿ったかのような動きのあるポージングが印象的です。

劇中でもゴジラの骨をベースに再構築された「生体ロボット」という異色の存在である3式機龍。その設定をしっかりと反映し、“命が吹き込まれた金属のゴジラ”というキャラクター像を、再現したように見受けられました。

HGシリーズ「メカゴジラ(3式機龍)」を背面から撮影。

各部ディティール

続いて各部ディティールはこちら。

約5cmというミニサイズながら、メカの造形は非常に緻密で、細部まで丁寧に再現されています。

HGシリーズ「メカゴジラ(3式機龍)」の頭部・顔面をアップで撮影した写真。造形は勿論だが、メインカメラの塗装も、極めて良好な塗り分けがされている事がわかる一枚
頭部アップ。目のカラーリングはノーマルの状態を再現

まずは頭部のアップから。目のカラーリングは通常時のノーマルモードで再現しています。

3式機龍の立体化なら、劇中で一番印象的だった赤い「暴走状態」のカラーバリエーションも見てみたかったところです。もしHG D+シリーズが続いていたら、バリエーションとしての立体化も期待できたかもしれません。

HGシリーズ「メカゴジラ(3式機龍)」の背びれの造形をアップで撮影した写真
背びれ。歴代メカゴジラの「1974」や「1993」に比べ、最も「ゴジラらしい」デザイン
HGシリーズ「メカゴジラ(3式機龍)」の尻尾をフォーカス。このフィギュアで最も躍動感が感じられる「尻尾」のディティールについて詳細に確認できる写真
尻尾
HGシリーズ「メカゴジラ(3式機龍)」の脚部をアップで撮影した写真。アーマー部分の隙間から、筋肉を模した動力パイブ等の細かい造形が確認できる一枚
脚部

このメカゴジラ(3式機龍)は、生体ロボットという特異な設定を持っているため、骨格や筋肉を模した内部機構を、アーマーのような外装で覆っているのが特徴。その特徴が、この小さなフィギュアにも再現されています。

筋肉の繊維を思わせる全身のパイプや凹凸が精密に造形され、それを包み込むように装甲パーツが配置されている様子は、非常に見ごたえがあります。GOODです!

内部機構も銀一色なのは惜しい

HGシリーズ「メカゴジラ(3式機龍)」を正面から撮影した写真。頭から尻尾の先まで、全身の躍動感溢れるラインが確認できる一枚

彩色に関しても、白銀の装甲部分が非常に美しく、またメインカメラも丁寧に塗り分けられており、全体的に高品質な仕上がりです。

ただ、欲を言えば、劇中スーツに準じて内部構造の部分が黒色で塗装されていたら、さらにリアリティが増していたと思います。

劇中のメカゴジラは、骨格や筋肉を模した内部機構が黒く塗られ、その上から白銀の装甲が鎧のように覆いかぶさるような造形になっています。そのコントラストが再現されていれば、見た目の迫力が一層引き立ったハズ。

とはいえ、手のひらサイズのHGシリーズにそこまで求めるのは酷な話。細かい塗装にこだわりたい方は、自身で塗装して楽しむのも一つの方法です。

台座とセットでディスプレイ

メカゴジラとHG D+シリーズ特徴である、情景ジオラマ風の台座を組み合わせた写真
ポージングに躍動感がありすぎて、足が台座からはみ出している

HG D+シリーズ特徴である、情景ジオラマ風の台座とセットでディスプレイ。

メカゴジラ(3式機龍)の台座は、破壊されたビル群をイメージしたジオラマ仕様。このジオラマは同ゴジラ02シリーズラインナップの「ゴジラ(1989)」とほぼ同じようなデザインとなっています。これはちょっと残念。

メカゴジラとジオラマ風の台座を組み合わせて撮影。足元には破壊されたビル群のジオラマがセットできる
確かに劇中でもビル破壊シーンはあるけれども…

HG D+シリーズの魅力のひとつは、劇中の印象的なシーンを彷彿とさせる台座の造形です。

しかし今回の組み合わせは、やや汎用的で、ストーリーやキャラクターとの関連性は薄く感じられました。

台座の上にセットしたHGシリーズ、メカゴジラ(3式機龍)を左側面より撮影。

例えば、メカゴジラといえば「劇中の基地格納庫」や「出撃シーン」などをイメージしたジオラマ台座であれば、より没入感のある演出だったと思います。

まあ、流石に予算的に厳しいのかな。。ゴジラ04の「モゲラ」も、基地を模していたとはいえ、台座部分だけで立体物は何も付属しなかったし。

台座の上にセットしたHGシリーズ、メカゴジラ(3式機龍)を右側面より撮影。アーマーの各関節の隙間から、まるで筋肉のような内部機構(動力パイプ)が確認できる
フィギュアのポーズがあまりにもダイナミックなため、台座から足がはみ出してしまっています。
でも、それがむしろ最高にカッコいい!

まとめ

劇中の夜をイメージした黒背景をバッグに、HGシリーズ「メカゴジラ(3式機龍)」を撮影。メカゴジラが咆哮した瞬間に、下から見上げたようなアングルを意識して撮影した
同じく黒背景をバックにしてメカゴジラを撮影。こちらは、敵怪獣(ゴジラ)と相対したようなイメージで撮影

以上、「ゴジラ HG D+ ゴジラ02」より「メカゴジラ(3式機龍)」のレビューでした。

定番のHGシリーズでありながら、かつての名鑑シリーズ「ゴジラ全集」を彷彿とさせるような、躍動感に満ちたミニジオラマフィギュアに仕上がっています。

HGシリーズは、怪獣の自然な立ち姿を重視した造形が多い中で、こうしたダイナミックなポージングが施されたフィギュアは非常に新鮮で魅力的です。

この後に発売された「ゴジラ03」以降のHGシリーズでは、再び自然な立ち姿を基調とした造形に戻っており、ポージング重視のフィギュアは登場していません。

しかし、今後もこのメカゴジラのような、造形師のチャレンジ精神や個性が前面に表れた作品をぜひ展開してほしいところです。

主要怪獣はだいたい一巡した感もある今、ポージングや構成に新たなアプローチを加えた作品がもっと増えていけば、HGシリーズとしてもさらなる魅力を放つのではないでしょうか。

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