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AZ-05「セイバータイガー」レビュー。バンのシールドライガーを圧倒したレイヴンの乗機

AZ-05「セイバータイガー」レビュー。バンのシールドライガーを圧倒したレイヴンの乗機

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バンのシールドライガーを圧倒した、レイヴンの乗機がAZシリーズで登場!

今回紹介するのは、タカラトミーのゾイド40周年プロジェクト、AZシリーズ第五弾「AZ-05 セイバータイガー」です。

AZ-05 セイバータイガーとは

AZ-05 セイバータイガーの全身を撮影した写真。
名称AZ-05 セイバータイガー
キット内容組み立てプラモデル
駆動モーター駆動(単4乾電池2本)
価格12,100円(税込)
発売元タカラトミー
主な登場作品ゾイド -ZOIDS-

セイバータイガーガイロス帝国の高速戦闘ゾイド。

アニメ「ゾイド -ZOIDS-」劇中では、主人公バンのライバル、レイヴンの乗機として初登場しました。

このセイバータイガーの驚異的な強さに、バンの駆るシールドライガーは圧倒され、相棒のジークも瀕死の重傷を負う事に。この敗北をきっかけにバンは大きく成長することになったため、セイバータイガーの登場は物語の重要なターニングポイントとなりました。

AZ-05 セイバータイガーの電源を起動し、発光した目にフォーカスして撮影した写真。
AZシリーズ第五弾。AZ-05 セイバータイガー。

セイバータイガーのキットについて解説すると、元々はゼネバス帝国所属の高速戦闘ゾイド「サーベルタイガー」として1986年に発売。

その後、1999年にアニメ「ゾイド -ZOIDS-」がスタートした際は、事情によりセイバータイガー」という新たな名前とカラーリングを新調して発売。機体設定も「ゼネバス帝国のサーベルタイガーをガイロス帝国が改良し、パワーアップした機体」という形で、上手く再構築されています。

その後は2016年に「マスターピース」シリーズとして、造形がリファインされて発売。そして今回、マスターピース版のデザインを踏襲し、ゾイド生誕40周年「AZシリーズ」第五弾として発売されました。昭和、平成、令和と3代に渡って発売されているだけあって、非常に人気のあるゾイドです。

キット全体のレビュー

相手を威嚇するような咆哮状態のポーズで、AZ-05 セイバータイガーの全身を撮影した写真。
目つきは旧キットより鋭角で、睨みつけるような迫力。

本体のデザインはこちら。

全身を重武装・重装甲で包み、帝国機らしいマッシブな仕様となっています。

顔面もシャープな目つきにリファインされ、非常に迫力のある顔つきに仕上がっています。

AZ-05 セイバータイガーを左側面から撮影した写真。
よりマッシブな造形にリファインされたセイバータイガー。

共和国のライバル機シールドライガーと比較すると、外付け火器を持つセイバータイガーは火力で優れているという設定。

その代わり、最高時速ではシールドライガーの方が勝っています。このように、両国の設計思想の違いが機体デザインによく表れています。

AZ-05 セイバータイガーを右側面から撮影した写真。
各部装甲の隙間から見える金属骨格が美しい。

リファインされた造形は、金属骨格をベースに装甲を外部から取り付けるようなデザインになっています。装甲の隙間からは、部分的に金属骨格が透けて見えるのも特徴です。

キットは最初に「素体」を完成させ、その後に装甲パーツを取り付けていきます。この手順は他のライガー系AZシリーズのキットでも同様です。

素体について

AZ-05 セイバータイガーの全身を撮影した写真。
AZ-05 セイバータイガーの素体状態(装甲パーツを取り付けていない状態)で、全身を撮影した写真
装甲を取り付ける前の「組体」の状態。

ちなみに装甲類を取り付ける前の素体の状態はこちら。

AZシリーズはまず素体状態を組み立て、完成後に各部装甲を取り付けていく形式になります。

素体状態でも電源を入れれば歩行アクションは可能。というか装甲パーツが無くて軽い分、むしろ安定して歩行しているような気が(笑)。

歩行時は目とゾイドコアが発光

セイバータイガーの素体が完成し、電源スイッチを入れて起動させた写真
先程の写真と同じアングルで、こちらは装甲パーツを組み込んだ状態にして撮影した写真。目が発光し、咆哮した状態。

スイッチをオンにすると、歩行を開始します。さらにコックピットのツインアイとゾイドコアが発光します。格好良いですね。

アニメ劇中だとゾイドの発光は、やはりオーガノイドとゾイドが合体した際の描写が思い浮かびますよね。合体とともに各部のギアが光りながら唸り出すあのエフェクトが、最高に好きなのは僕だけでしょうか。

特に、レイヴンが初めて本気を出し、シャドーとセイバータイガーが合体したシーンは、個人的にアニメゾイドのお気に入り名シーントップ3に入ります。次点でゴジュラス起動。あとは宿命の対決ジェノザウラーとの決戦。

AZ-05 セイバータイガーの素体状態(装甲パーツを取り付けていない状態)を真正面から撮影した写真。
上記と同じアングルで、セイバータイガーに装甲パーツを取り付けた状態で撮影した写真。
レ「シャドーーーーー!!!」

ディスプレイ用の台座が付属

付属する台座にセイバータイガーをセットし、電源を入れて歩行状態にして撮影。両腕両足が可動しつつ、目と胸部のゾイドコアを発光させながら歩行する

キットには、他のライガー系ゾイドと同様にディスプレイ用の台座が付属しています。

電源スイッチを入れると、ツインアイとゾイドコアが発光しながら歩行動作を開始します。台座にセットしたまま電源を入れれば、コレクション棚にディスプレイした状態でセイバータイガーの動きをずっと眺めることができます。

ちゃんとシャドーも付属

キットに付属する、レイヴンの相棒、オーガノイドの「シャドー」を撮影。無塗装状態であり、塗装が施されていない事がわかる
シャドー(※無塗装)も付属

ブレードライガーのレビュー時に、ジークが付属しない点が不満だと述べましたが、同じような意見が多かったのか、あるいはカラーリングがアニメのレイヴン機を意識しているためか、今回のキットには、ちゃんとレイヴンの相棒「シャドー」が付属します。

余談。アニメ放送当時に購入したキットは、「グレートサーベル」の状態

アニメ放送当時に購入したセイバータイガーを撮影した写真。黒く塗装し、アサルトユニットを装備。自作したグレートサーベルになっている
グレートサーベルに改造したセイバータイガー。

ちなみに、僕はセイバータイガーが一番好きなゾイドですが、残念ながらアニメ放送当時に購入したキットは、黒く塗装してアサルトユニットを装備し、「グレートサーベル」もどきの状態になっています。そのため、オリジナルカラーのセイバータイガーが手元に残っていないのが悔やまれます。。

大人だったら塗装用に2体目を買うという発想に至るんですけどね。。当時は子供だったからなぁ…。「アサルトユニットでグレートサーベルにパワーアップする!」ってウキウキしながら塗っちゃいましたよ(笑)。

いやー、未だに悔やまれます。まあ、この「なんちゃってグレートサーベル」は、これはこれで気に入っていますけどね。ただ、オリジナルカラーを1体残しておきたかった…一番好きなゾイドなのに。

ちなみに、もう1体、海外版のセイバータイガーを持っていて、こちらはそのまま残っています。ただこのキットは、アニメ「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」のチームタイガースのような黄色いカラーをしているんですよね。アニメ劇中では愛らしい間抜けチームのポジションなので、若干セイバータイガーのカッコいいイメージに傷がつきます(笑)。

各部ディティール

閑話休題。

ここからはセイバータイガーの各部ディティールについて解説していきます。

コックピット

セイバータイガーのコックピットを開放し、搭乗しているレイヴンのフィギュアを撮影した写真

パイロットフィギュアは勿論、レイヴン!

無塗装ですが、髪型でなんとなくレイヴンとわかるのが可愛らしい(笑)。

セイバータイガーのコックピットを開閉した写真
旧キットと異なり、単純にハッチを開こうとすると開かない。

開閉時の注意点として、旧キットと同じノリでコックピットハッチを開けようとすると開きません。ここはちょっと焦りました。一旦、ハッチを上に引き抜くように持ち上げてから、手前に持ってくると開きます。

無理にこじ開けようとすると破損しそうなので注意してください。旧キットを持っていた人ほどハッチが開かなくて戸惑うと思います。

キラーサーベル

咆哮状態のキラーサーベルにフォーカスを当てつつ、セイバータイガーの上半身を撮影した写真
セイバータイガーの頭部をアップで撮影した写真
レ「遊びは終わりだ!」

キラーサーベルは、劇中でバンのシールドライガーの20mmビーム砲を引きちぎるなど、活躍しました。

この回の決闘で、バンはレイヴンに圧倒され、初めて完敗します。ここからバンの成長が本格的に始まり、アニメのターニングポイントとなる回です。

各種武装(ビームガン、2連想ビーム砲、ミサイルポッド、リニアレーザーガン)

セイバータイガーを上部より見下ろして撮影した写真

シールドライガーに比べ、重武装・重装甲がコンセプトのセイバータイガー。飛び道具だけでも、ビームガン×2、2連装ビーム砲、リニアレーザーガン×2、小口径レーザー機銃、ミサイルポッド、3連衝撃砲と、その重武装ぶりが際立っています。キットを組み立てると、格闘戦を重視しているシールドライガーやブレードライガーに比べ、明らかに武装が多いのがわかります。

しかし、劇中でレイヴンが操縦するセイバータイガーは、対ゾイド30mm2連装ビーム砲しか装備していないシンプルな状態でした。描写も格闘戦になることが多く、キラーサーベルとストライククローの活躍が際立っていましたね。

AEZ20mmビームガン、対ゾイド30mm2連想ビーム砲

セイバータイガーが背面に装備する「AEZ20mmビームガン」「対ゾイド30mm2連想ビーム砲」をアップで撮影した写真
「ビームガン」と「ビーム砲」と呼称が異なるのは、口径のサイズや機能によって区別されている模様。
対ゾイド30mm2連想ビーム砲をアップで撮影した写真。
対ゾイド30mm2連想ビーム砲

劇中でも活躍した対ゾイド30mm2連装ビーム砲。こちらもやはり、クロノス砦戦前後の無双状態の印象が強く残っています。

対ゾイド3連衝撃砲、小口径対ゾイドレーザー機銃

対ゾイド3連衝撃砲をアップで撮影した写真。
3連衝撃砲や連装ショックカノンは、4足歩行ゾイドではわりとポピュラーな装備

腹部の3連衝撃砲。衝撃砲や連装ショックカノンは、ゾイドの汎用的な武装です。

TEZ20mmリニアレーザーガン

セイバータイガーの尻尾に装備されたリニアレーザーガンをアップで撮影した写真

尻尾にはTEZ20mmリニアレーザーガンを装備。劇中のセイバータイガーは装備していませんでした。

ストライククロー

セイバータイガーのストライククローをアップで撮影した写真。

旧キットでは1パーツだったストライククローは、爪の1つ1つが分離し、リアルな形状になりました。左右の爪は開いて角度をつけることもできます。デザインも旧キットのやや丸みのある爪から、鋭く鋭利な形態にリファインされました。

ストライククローは劇中でも大活躍。レイヴンのセイバータイガーは、ほとんどこのストライククローの攻撃だけでゾイドを圧倒していきましたよね。

一方で、後にバン(というかハーマン)にストライククローの攻撃時のクセを見破られて反撃されることになります。最も多用していた武装が弱点となってしまったのが面白かったです。

AZ-05 セイバータイガーを左側面から撮影した写真。
電源を入れて、発光するAZ-05 セイバータイガーの目元を撮影した写真

余談:マスターピースを持っている人は悩みそう

AZ-05 セイバータイガーの全身を撮影した写真

ちなみにAZ-05 セイバータイガーの造形は前作「マスターピース」のセイバータイガーと、基本的にはほぼ同じ模様。違いは、一部ギミックのオミットと、カラーリングをアニメカラーに変更した点ぐらいでしょうか。マスターピースのセイバータイガーを持っている人は、ちょっと購入を躊躇いそう。。

そもそもAZシリーズは、複雑なギミックによって価格が高騰したマスターピースの反省が活かされているシリーズ。逆に言えば、マスターピースはギミックてんこ盛りの豪華版とも言えるわけで、それを持っている人が、あえてギミックが省略されたバージョンをもう1機買いたくなるかは疑問です。しかも皮肉なことに、昨今の急激な物価高騰により、価格を抑えたAZシリーズも結局マスターピースに匹敵する価格に値上がりしてしまっているので、なおさらです。

まとめ

AZ-05 セイバータイガーの全身を撮影した写真。
AZ-05 セイバータイガーを下から見上げるようなアングルで撮影した写真。

以上、AZ-05 セイバータイガーのレビューでした。

AZシリーズ第五弾として、主人公機以外のゾイドでは初めてラインナップされた機体です。それだけセイバータイガーが人気がある証ですね。

この後にもデスザウラー、モルガと、ラスボスから量産機まで続々とリファインが続きます。今後のラインナップがさらに楽しみです!

ただ、AZシリーズの他にリアライズモデルという新シリーズも登場したため、今後のラインナップがどうなるか少し読めなくなりました。価格帯的に量産機はリアライズモデルが中心になりそうな気もしますが。う~ん。リアライズモデルも期待はしていますが(とりあえずジェノザウラーは予約した)、1/100ってちょっと小さいんだよなあ。ゾイドは1/72スケールで欲しいです。

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