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リアライズモデル「RMZ-005 モルガ」レビュー

帝国ゾイドの名機「モルガ」がリアライズモデルで登場!懐かしのフォルムと最新の可動ギミックが融合した1/100スケールのプラモデルを徹底レビュー。組み立て難易度や可動域、気になるサイズ感まで詳しく解説します。

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公開日:2025/05/02

ゾイドのアクションプラモデルシリーズ「REALIZE MODEL(以下、リアライズモデル)」より、「RMZ-005 モルガ」のレビューです。

共和国のコマンドウルフと同様、時代を超えてキット化が続く、帝国ゾイドの名機「モルガ」。

元々キットとしても小型な「モルガ」が、リアライズモデルの1/100スケールという小さなサイズで展開されるとなると、そのクオリティは果たしてどれほどのものか。

実際に組み立ててみた感想を交えながら、詳しくレビューしていきます。

リアライズモデル RMZ-005 モルガ

ゾイド「リアライズモデル」の「RMZ-005 モルガ」を撮影した写真。キット全身のプロポーションが確認できる一枚。
RMZ-005 モルガ
名称RMZ-005 モルガ ガイロスカラー
キット内容組み立てプラモデル
価格2,750円
発売元タカラトミー
主な登場作品『ゾイド -ZOIDS-』『ゾイドジェネシス』
※発売当時の情報です

最初にモルガについて解説。

モルガはゼネバス帝国が開発した昆虫型ゾイド

頭部の重装甲を活かし、前線の突撃部隊として重宝された量産型ゾイドで、その汎用性の高さから、さまざまなバリエーションが存在します。

ゾイド「リアライズモデル」の「RMZ-005 モルガ」を上から俯瞰して撮影した写真。右方向に全身を旋回させたポーズで固定。モルガの可動領域が確認できる一枚

第1期シリーズから登場している古参ゾイドであり、1999年のアニメ放送時の第2期シリーズ以降は、ガイロス帝国が運用するゾイドとして描かれました。このリアライズモデルは、その第2期シリーズに登場した「ガイロス帝国カラー」でのキット化。アニメ世代の自分としても非常に馴染み深いカラーリングです

パッケージとランナー構成

まずパッケージとランナーについて。

同時発売の「RMZ-004 ヘルキャット」と並び、過去に発売されたリアライズモデルの中で最小サイズとなっています。

パッケージ

モルガのパッケージ。リアライズモデルの中ではヘルキャットと並び最小サイズ。
パッケージ

パッケージはこちら。

前作コマンドウルフと比べても、箱の厚みがさらに薄く、縦横のサイズも若干コンパクトになっています。

ランナー

モルガの全ランナーの写真。合計7枚。
ランナーは全部で7枚だけ

ランナーはこちら。キャップパーツを含めて全部で7枚という、とてもシンプルな構成です。

ただし、関節の可動ギミックがあるため、それぞれのパーツは非常に細かく精密なつくりになっています。

ラベル、デカールは付属しない

キット内容はランナーと説明書のみで、ラベルは付属せず

なお、例によってラベルやデカール類は付属しません

もともと僕はプラモにデカールをあまり貼らない派なので特に気になりませんが、この点についてはリアライズモデルへの不満点として偶に耳にします。

たしかに、例えば将来的にルドルフの親衛隊仕様などのバリエーションキットが検討された場合、国章などのマーキングが付属しないとしたら、それが商品化のハードルになってしまうかもしれません。

組み立てはサクサク

リアライズモデル「モルガ」の組み立てを開始した写真。
まずは頭部の組み立てから

今回のモルガも、前作コマンドウルフ同様に組み立ては非常にスムーズでした。

ランナーの枚数が少ないこともあり、作業はテンポよく進行します。

一部、注意が必要な箇所も

とはいえ、いくつか注意点もあります。

まず、全体的にゴムキャップが固めで、サクッと嵌まらない箇所が多くありました。こういった部分は水平を意識しつつ、机に押し付けるような方法でなんとか取り付けました。個体差かもしれませんが、組み立ての中で唯一時間がかかったのが、このゴムキャップ周りの作業です。

ゴムキャップのアップ写真。固くてなかなかパーツに嵌まらなかった
ゴムキャップはあまりニュルっと入ってくれない

それと説明書にも注意書きがありますが、車輪パーツは一見、穴とピンの位置は自由に差し込めそうに見えて、実はちゃん正しい位置が決まっています

ここは裏側からピンと穴の位置を確認し、きちんと揃えたうえで組み込む必要があります。

車輪とタイヤの組み立て写真。3点の穴を嵌める位置は決まっている
実はちゃんと嵌める位置が決まっています

顔が出来上がるとワクワクが加速

モルガの頭部アーマーが完成し、お馴染みのあの「顔」が出来上がった写真。
あ、モルガだ!!

組み立ては最初に顔のパーツから始まりますが、装甲パーツを取り付けた瞬間、「モルガだ!!」という実感がこみ上げてきました!

装甲パーツを取り付けると、あの馴染み深い「顔」が一気に完成。組み立てていて、一番テンションが上がった瞬間です!

さらに、コックピット周辺のディテールも非常に緻密で、この時点で完成後の仕上がりに大いに期待が持てました。やっぱりリアライズゾイドはいいぞ!

完成。所要時間は1時間程度

モルガの組み立てが完了した写真。
全長は約13cm前後です

そうこうしているうちにサクっと完成。

組み合わせに迷う箇所もなく、所要時間としてはおよそ1時間程度で完成しました。慣れている人ならもっと早く組み立てられるかもしれません。

それでは、ここからはキット全体のレビューに入ります。

モルガ全身のプロポーション

REALIZE MODEL「RMZ-005 モルガ ガイロスカラー」を左側面より全身を撮影した写真。頭から尻尾の先まで全身のプロポーションが確認できる。
2025年発売のREALIZE MODEL「RMZ-005 モルガ ガイロスカラー」
比較として全く同じ構図で撮影した1999年発売の「EZ-006 モルガ」。アニメ放送当時に購入したキットであり、26年程度経過している。
1999年発売の「EZ-006 モルガ」

全身のプロポーションがこちら。

比較用に1999年版の「EZ-006 モルガ」の写真を並べます。アニメ放送当時に購入したキットなので、26年ぐらい経過しています。ゴムキャップの劣化は見受けられますが、本体の状態は良好です。

全体のデザインはトミー版キットのスタイルをほぼ踏襲。リアライズモデルのコマンドウルフ同様、極端なアレンジは加えられておらず、オリジナルのシルエットをとても尊重したまま、各部をディティールアップしているのがわかります。

「リアライズモデル モルガ」を右後方から全身を撮影した写真。
同じくモルガを正面から撮影。胴体部分は直進し、頭部は正面を向かせることで旋回中のポーズをイメージして撮影した写真
同モルガを上から俯瞰するように撮影。全身の可動域がチェックできる一枚
モルガをひっくり返し、普段は地面に接触して見えない胴体部分を撮影した写真。腹部のメカニカルな構造が確認できる
腹部の造形はこちら
モルガを左後方から全身を撮影した写真

各部ディティール

モルガの各部ディティールのクオリティはこちら。

頭部アーマー

「リアライズモデル モルガ」の頭部をアップで撮影した写真。
モルガ最大の特徴である頭部アーマー

コックピットを守る、頭部アーマー。モルガの「顔」と呼ぶにふさわしい、アイコニックなパーツです。

コックピット

モルガの頭部アーマーを開放し、中に搭載されたコックピットを露出させた状態で撮影。
20mmガトリング砲が、アーマー開閉のロックの役割も担っています
同じくモルガのコックピットをアップで撮影。帝国小型ゾイドの共通コックピットが確認できる
中にはお馴染みの帝国共通コックピットが
モルガのコックピットを本体から取り外し、よく見える位置に置いて、ディティールとパイロットフィギュアが確認できるようにして撮影した写真

アーマーを開くと、中には帝国小型ゾイドの共通コックピットが収まっています。

この共通コックピットのリアライズ化により、今後のラインナップに登場する帝国小型ゾイドの幅が広がったと思うので、非常に楽しみですね。

レーザーカッター(牙)

モルガの牙にあたる、レーザーカッターをアップで撮影。

モルガの牙に相当するパーツであるレーザーカッター。しかしアニメではこの武装が活躍する場面は描かれませんでしたね。

タイヤ

モルガのタイヤ部分をアップで撮影した写真
アニメのあの「音」が脳内に蘇る

モルガの特徴的なタイヤ部分。これを見るだけで、アニメに登場した際の回転音が自然と脳内に再生されます(笑)。

アニメ版モルガは、効果音(SE)も魅力のひとつでしたよね。唸るような咆哮と、このタイヤの回転音のコンビネーションが非常に印象的で、今でも耳に残っています。

格好良いんだよなぁ。モルガが大挙して進軍するあの「音」が。

背面

地対空2連装ミサイル

地対空2連装ミサイル

地対空ミサイルはこちら。

後述しますが、ここのハッチとミサイルの展開ギミックが非常に進化しています。

3Dレーダーアンテナ

モルガの尻尾に搭載された3Dレーダーアンテナをアップで撮影した写真
3Dレーダーアンテナ

モルガの顔が帰ってきた!

リアライズモデル「モルガ」の頭部にフォーカスしつつ、全身をアップで撮影した写真
この顔を待っていた!

今回、一番僕が気に入っているのが、この「顔」!……いや、正確にはコックピットを守る頭部アーマー周辺のデザインですが。

これだよこれ。この顔を待っていたんだよ。

個人的な印象ですが、コトブキヤのHMM版モルガはアールが強く、全体的に丸みを帯び過ぎ。本家新作のAZ版も、目のような見える装甲部分のくぼみや、牙の造形がだいぶトンガリ気味で、オリジナルのモルガとはだいぶ異なる印象を受けていました。

個人的には、ここにきてようやく馴染み深い“あの頃”のモルガが帰ってきたという感覚です。

ただし装甲が埋まっているのは残念

リアライズモデルのモルガ(左)と、1999年に発売されたモルガ(右)の頭部の造形の比較写真
左がリアライズモデル。右が1999年版モルガ。
ちなみに栃木県にある実物大モルガの頭部も、再塗装後はリアライズ(左)に近い表現になっている

ただし、基本的なデザインは戻ってきた一方で、惜しいと感じる点も。

リアライズ版では、コックピットと装甲パーツの間も、装甲で埋められてしまっています。いや、そこは埋めないで、空洞のまま、もしくはグレーにしてほしかった……。全面装甲ではなく、あくまで兜のように「冠っている」ようなデザインこそが、モルガの魅力だと思うのですが。そこだけは惜しかったです。

可動域のチェック

さて、ここからはリアライズモデルの真骨頂とも言える、可動域のチェックです。

これが本当に素晴らしく、単に上下左右に動くだけではなく、各パーツが非常に細かく分割されており、それぞれが独立して可動します。

全身の可動域

リアライズモデル RMZ-005 モルガを上から俯瞰して全身を撮影した写真。可動域をチェックするために旋回中のポーズで撮影
大きくUの字状に曲げられます
同ポーズのモルガをひっくり返し、腹部の関節の状態を撮影した写真
腹部の状態はこちら
モルガの上下の可動域を確認した写真

まず、全身の可動域がこちら。

引き出し関節を内蔵し、前後左右に大きくUの字状に曲げることが可能です。

首の可動域

リアライズモデル モルガの首の可動域を確認するため、頭部をアップで撮影した写真。展開中の状態で正面と後方から撮影し、関節部がどのような状態にあるのか比較できるように撮影した。
首の可動

首の可動ギミックは、リアライズモデル前作のコマンドウルフと同様に、ユニークなギミックが施され、左右へ大きく可動できる仕様となっています。

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モルガの首の可動ギミックの図解。①が本体側と接続された基部の部分。②が首の関節となる部分。
特徴的な首の引き出し関節。
今後もリアライズモデルの標準ギミックになりそうです

構造としては、首と本体を繋ぐジョイントパーツがあり、本体側と接続された基部①と、首の関節となる②の2つの軸によって構成されています。

通常、このジョイントパーツは横向きに折りたたまれた状態ですが、頭部パーツを引っ張ると、ジョイントパーツが縦方向に起き上がり、その結果、②の回転範囲が大きく確保され、首全体を左右に大きく振ることが可能になります。

モルガの首を限界まで可動させて状態で撮影した写真

また、折りたたまれた状態でも、②の左向きへの可動が限界に達すると、①を中心としてジョイントパーツが自動的に起き上がってくるので、そこからさらに首全体を大きく左に振ることができるようになります。

このユニークな構造は、今後もリアライズモデル小型ゾイドの標準的なギミックになりそうです。

上下の可動域

上下の可動域確認のため、モルガの首を上方向に向けた写真
上下の可動域確認のため、モルガの首を下方向に向けた写真

後部ハッチの可動域にも脱帽

リアライズモデル モルガのミサイルハッチを展開した状態で左側面から全身を撮影。歴代のモルガと異なり、ハッチの1つ1つが蛇腹状に展開できることが確認できる写真
ミサイルハッチは蛇腹状に展開

そして今回、最も衝撃を受けたのがこちら。

後部ハッチおよび地対空ミサイルの可動域です。

ハッチは従来キットのような単純な一括開閉式ではなく、蛇腹状に一枚一枚が展開する構造に進化しました。

モルガのハッチ部分が一枚一枚展開できる様子を撮影した写真。
一枚一枚が展開可能

さらに、格納された地対空2連装ミサイルは基部で旋回・仰角調整が可能。加えて、左右それぞれのミサイルの仰角を個別に変更できる仕様になっています。

展開されたミサイル部分をズームで撮影した写真。ミサイルパーツの仰角が左右それぞれで変えられることがわかる
左右それぞれの仰角が調整可能に!
トミー版同様、旋回も可能

これには正直、驚きました。

過去に発売された歴代のモルガキットの中でも、最大級の可動域を誇ることは間違いありません。まさかこの1/100スケールというサイズで、ここまで緻密な可動ギミックを搭載してくるとは。

タカラトミーの「本気」が、ここにあります。

リアライズモデル モルガを左側面から全身を撮影した写真。後部ミサイルハッチは開放し、格納された武装が見える状態で撮影

一方で1/100スケールの課題も見えてきたかも

遊びがいはあるのだが……

一方で、リアライズモデルに今回初めて「小型ゾイド」がラインナップされたわけですが、いよいよ1/100スケールという小ささ故の課題が顕著化してきたように思います。

もともと小型ゾイドであるモルガが1/100スケールまで縮小されると、本当に手のひらサイズ。とにかく小さい。その結果、各パーツが非常に細かくなってしまい、ジェノザウラーの際には感じなかった、遊びづらさが目立ち始めました。

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せっかく後部ハッチは蛇腹状に細かく展開し、ミサイルは旋回に加え、全体の仰角、さらには左右それぞれのミサイルの仰角まで個別に変更できるという、手の込んだギミックが搭載されているのに、パーツを動かそうとすると、小さすぎて他のパーツにも指が接触してしまい、頻繁にポロリと外れてしまう。

このモルガのメインターゲットは第1期及び第2期世代のはず。そう考えると僕と同世代である昭和生まれおっさん大人ですよね。そんな大の大人の大きな手では、なかなか扱いづらいものがあります。何度も繰り返すうちに、将来的にゴムの接続部も緩んできそうで不安です。

遊びがいがあるのに、パーツのポロリが多く、遊ぶのをためらってしまう

リアライズモデルは、劇中ポーズの再現性や驚異的な可動ギミックにこだわっているシリーズですが、これらの魅力を最大限活かせるサイズって、本当に全キット1/100スケールなのかな?と疑問に思ってしまいました。

元が大型ゾイドであるジェノザウラーは1/100スケールになっても、特に違和感はありませんでしたが、もともと小型だったゾイドをここまで縮小すると、リアライズの強みが活かしきれない印象を受けました。

コレクション性の点においては確かに1/100スケールは優れていると思います。それは僕も実感している。その一方で、せっかくここまで自由に動かして遊べる構造になっているのに、小さすぎてそのポテンシャルが十分に発揮できないゾイドが出てきそうだなと、今回モルガを遊んでみて思っちゃいましたね。

まとめ

モルガの後方からの写真。旋回中のポーズで撮影。

以上、「RMZ-005 モルガ」のレビューでした。

リアライズモデルのモルガは、懐かしさを感じさせつつ、最新技術による可動ギミックを詰め込んだ、非常に完成度の高いキットでした。

特に「顔」の造形や、後部ハッチの蛇腹展開、地対空ミサイルの細やかな可動は、旧来ファンにも感動を与える仕上がりだと思います。僕としても大満足のクオリティでした!

一方で、1/100スケールというシリーズの特徴が裏目に出た印象も否めません。とにかくサイズが小さいため、扱いには繊細さが求められ、せっかく遊びがいがあるキットなのに、パーツのポロリが気になって、遊びづらさや将来的な破損のリスクを感じる場面もありました。そこだけがちょっとネックですね。

それでも、あのモルガがこのクオリティで令和に甦ったという事実には大満足。リアライズモデルが今後も多様なゾイドを展開していくことに、ますます期待が高まりました。

最近は帝国ゾイドのラインナップが続いているので、そろそろ共和国小型ゾイドのラインナップも充実させていってほしいですね。期待しています。

サイズごとの指標が出揃ってきた

それと、このモルガとヘルキャットの発売、および年末発売予定の「アイアンコング」のキット化により、旧トミー版ゾイドの巨大(電源駆動)、大型(電源駆動)、中型(ゼンマイ)、小型(マイクロゼンマイ)ゾイドがリアライズ化したことになり、カテゴライズごとの指標が出来上がったと思います。

今後のリアライズ化時にも、これらの分類をもとに、ある程度はサイズやクオリティ、価格に見当がつきそうです。

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