手持ちのゴジラコレクションから、とっておきの一体をご紹介。
今回レビューするのは、東宝30cmシリーズ『ゴジラ(1991) 網走激闘!』です。
【東宝30cmシリーズ】ゴジラ(1991) 網走激闘!

商品名 | 東宝30㎝シリーズ 酒井ゆうじ造形コレクション ゴジラ(1991) 網走激闘! 一般流通版 |
サイズ | 全高:約29㎝、全長:約46㎝ |
素材 | PVC |
価格 | 27,500円(税込) |
発売日 | 2021年12月 |
主な登場作品 | ゴジラVSキングギドラ(1991年映画) |
この『ゴジラ(1991) 網走激闘!』の原型は、2020年開催の『ゴジラ・フェスONLINE 酒井ゆうじ造型LIVE』で誕生した、酒井ゆうじ氏による造形作品。
その原型をソフビ完成品として一般販売したのが、この東宝30cmシリーズ版『ゴジラ(1991) 網走激闘!』のフィギュアです。発売は2021年。
フィギュアは、映画『ゴジラVSキングギドラ』(1991年)で描かれた、網走でのゴジラとキングギドラの対峙シーンを再現。まさに激突寸前!飛来したキングギドラを前に、構えるゴジラの緊迫感ある瞬間を再現したフィギュアです。
一番くじ「ゴジラ 大怪獣列伝G」のA賞にも登場
さらにこの『ゴジラ(1991) 網走激闘!』、2025年6月21日(土)から始まる一番くじ「ゴジラ 大怪獣列伝G」のA賞にも採用され、界隈で話題になりました。
一番くじ版は、前回の「一番くじ ゴジラ 70th Anniversary」のA賞だった初代ゴジラと同様、オリジナル原型を3Dスキャンして新たにリモデルされたものになるようです。
ただしサイズは約23cmと、こちらの東宝30cmシリーズよりややスケールダウンされています。
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つまりこの2体は、同じ原型をもとにしたサイズ違いの“兄弟フィギュア”のような位置付けだと思っています。
そのため、一番くじの参考にもなるかなと思い、今回レビューしようと思った次第。

ただ余談だけど、既にこの東宝30cm版を持っている自分としては、正直なところ今回の一番くじにはそこまでテンションが上がらない……。
いつもなら焼け野原(くじの残骸)と引き換えに対価を得てきたわけですが、今回はわざわざ縮小された同モデルに全力投球するのはちょっと気が進まないです。
まあ、もし当たれば比較レビューもできてそれはそれで楽しいと思いますが、ちょっと最近の一番くじはムキになって引きすぎていたので、今回は冷静に挑みたいところです😅 もちろん引くことは引くけど。
(※6月24日追記。結局こうなるのであった。後日比較レビューします!)
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フィギュアのレビュー
閑話休題。
ここからはフィギュアの全身をレビューしていきます。

まずは全身ショットから。
まさに「網走激闘」のタイトルにふさわしい、『ゴジラVSキングギドラ』の名場面を切り取ったフィギュアです。

北海道・網走の原野。そこに突如として、上空からキングギドラが飛来。凄まじい衝撃と重低音を伴って地面に着地する、あのシーンの画面越しの衝撃と迫力は今なお記憶に残っています。
このフィギュアは、そのキングギドラを目の前にして、睨みつけるように咆哮をあげるゴジラの姿を再現。威嚇とも取れるポーズにはゴジラの存在感と力強さが宿っています。重厚感と劇中の緊迫感が凝縮された一体です。
30cmの圧倒的サイズ感

網走激闘が約30cm。激造シリーズが約9cmです
ゴジラの大スケールフィギュアといえば、定番の「東宝30cmシリーズ」。
やっぱり大きい怪獣フィギュアは、飾ったときの存在感が桁違い!
手のひらサイズのコレクションシリーズももちろん魅力的ですが、「ここぞ!」という怪獣は、特大サイズで手元に置いておきたいものです。

今回紹介している『ゴジラ(1991)網走激闘』は、僕のゴジラコレクションの中でも、特にお気に入りの一体。
このゴジラより大きなフィギュアは、僕が持っている中では昔バンダイから発売された、約35cmぐらいの特大ソフビゴジラくらい。そういえばあれもギドゴジだな。。

とにかくサイズ感、造形、劇中再現度、どれをとっても圧倒的。手にしたときの満足度は本当に高かったです。
しかもこの一般流通版『網走激闘ゴジラ』、購入当時はそこまで高価格帯でもなかったのも嬉しいポイント(※ゴジラフィギュア界隈比)。
今このスケールの、酒井ゆうじ造形コレクションのゴジラが新作として出たら……それなりのお値段になってしまうかも。
全身のディティール


全身のディティール。
約30cmもある大スケールのフィギュアだけあって、頭部から尾の先までディティールの簡易化や省略は一切なし。驚くほど緻密に作り込まれています。



どのアングルから眺めても破綻がなく、まるで映画のワンシーンを切り取ったかのような完成度の高さ。
改めて、「これは本当に買ってよかった」と心から思える逸品です。





各部ディティール

ここからは各部ディティールのチェック。
顔面・上半身の造形



顔面と上半身のアップ。
特徴的なギドゴジの尖った頭頂部、そして筋肉隆々とした厚みのある胸板と上半身が再現されています。

口内のディティールも、牙の1本1本まで妥協なく造形され、丁寧に塗り分けが施されています。
歯肉から牙へのグラデーションも自然で、リアルさと存在感を引き立てています。
背びれ・腕


トゲのように立ち並ぶ背びれ。根元から先端にかけて、塗装は濃淡のあるグラデーションで仕上げられており、立体感は抜群です。
個人的に、ここがしっかりグラデーションで仕上げられていないゴジラフィギュアは、満足度がガクッと下がってしまいます。意外と見逃せない重要ポイントです。



爪の造形。
爪も生え際から先端にかけて、丁寧なグラデーション塗装です。本当にこういった細部にまで妥協がない仕上がりです。
尻尾

尻尾は約40cmとかなりの長さがあるため、ディスプレイ時には意外と場所を取ります。

接続部分は、目立ってきたタイミングで締め直すのですが、時間が経つと徐々に垂れ下がってくるのが悩みどころ。
尻尾用の台座が付属するフィギュアもありますが、個人的にはあれはあまり好みじゃないんですよね。できれば台座なしでちゃんと自立してほしい派です。
とはいえ、長く重たい尻尾に負荷がかかるので、仕方ない部分でもありますね。
脚部



脚部ディティール。
腕の爪と同様に、脚部の爪も生え際から丁寧なグラデーション塗装が施されており、リアルさが際立ちます。
まとめ




以上、東宝30cmシリーズ『ゴジラ(1991) 網走激闘!』のレビューでした。
圧倒的なサイズ感と緻密な造形、細部まで手抜きなしの塗装で、まさに劇中の迫力をリアルに再現した逸品です。僕のゴジラコレクションの中でもかなりのお気に入りで、自信をもっておすすめできるフィギュアです。
そして、間もなく発売される一番くじ「ゴジラ 大怪獣列伝G」のA賞として登場する同モデルは、同じ原型をもとにサイズをダウンスケールしたフィギュア。サイズは小さくなっていますが、原型の完成度の高さはそのまま受け継がれている……はず!きっと。多分😅
この東宝30cm版を持っていない方は、一番くじの参考にしたり、実際に当たった場合は造形の比較を楽しむのも良いと思います。
参考になれば幸いです。