RZ-002「ガイサック」レビュー! アニメも漫画も物語の始まりはガイサックから
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ガイサックの登場から、物語は幕を開けた!
今回はゾイドのアニメ版・漫画版ともに、登場ゾイド第1号である共和国軍サソリ型ゾイド、RZ-002「ガイサック」をレビューします。
RZ-002 ガイサックとは
名称 | RZ-002 ガイサック |
キット内容 | 組み立てプラモデル |
駆動 | ゼンマイ駆動 |
価格 | 660円 ※当時 |
発売元 | トミー(現タカラトミー) |
発売日 | 1999年8月 |
主な登場作品 | ゾイド -ZOIDS- |
ガイサックはヘリック共和国のサソリ型ゾイドです。アニメ「ゾイド -ZOIDS-」では共和国軍の主力量産型ゾイドとして活躍。特に自動操縦型の無人機(スリーパーゾイド)は砂漠地帯に大量に配備され、主人公バン一行の冒険の行く手を阻んだり、ガイロス帝国の進撃を阻んだり(やられているから阻んでないかw)と、幾度となく物語に登場し、活躍しました。
キットの方は、初代が1984年に発売。この時はダークブルーのような暗い機体色でした。アニメ放送に合わせ1999年に再販されたこのキットは、デザインに変更は無いものの、機体色は主戦場の砂漠をイメージしたサンドカラーに変更されています。
また最近はコトブキヤからHMM版が発売されています。
アニメ・漫画共に、登場ゾイド第1号
ガイサックはアニメ「ゾイド -ZOIDS-」および漫画「機獣新世紀ZOIDS」において、一番最初に登場したゾイド。
我々第2期シリーズ世代(アニメ・コロコロ世代)がゾイドワールドに魅了された始まりの機体とも言えるわけで、非常に思い入れのある機体です。
さらに、このガイサックは共和国の主力機であるため、アニメ劇中での出番も非常に多い!量産機の他にも、カラー違いやカスタム機まで登場し、バリエーションも豊富です。序盤から終盤までずっと活躍(やられメカとして)します。
アニメ組は、初めて買ったゾイドが「ガイサック」の人も多いのでは?
第2期シリーズ世代の人は、初めて買ったゾイドがガイサックという人が多いのではないでしょうか。
僕自身もガイサックかコマンドウルフのどちらかだったと朧気ながら記憶しています。両機とも第2期ゾイドでは最初に発売開始されたモデルだったはず。
当時子どもだった我々は、いきなりゴジュラスは買えません。小遣い的に。そうなるとゼンマイ型の中・小型ゾイドを最初は買ったわけですよ。そのため、ゾイドデビューがガイサックになった人は多かったのではないでしょうか。
キット全体のレビュー
ここからはキット全体のレビューに移ります。
サソリ型ゾイドであるガイサックの特徴は、両腕に装備された巨大なレーザークロー。そしてサソリをモチーフにした多脚構造です。
ガイサックはゼンマイ駆動タイプで、当時のキットでは小型・中型ゾイドがゼンマイ動力、大型ゾイドがモーター動力という分類でした。
ゼンマイを巻くと、脚がリアルに動き出します。この動きが、ガイサックの魅力です。
各部ディティール
ここからは、ガイサックの各部ディティール部分を見ていきます。
ボディ全体
全身のショット。手動でポージング出来る箇所は、両腕と尻尾の部分。それ以外の部分は、主に各種武装の角度調整が可能です。
コックピット
頭部はゴドスと同様のデザインで、共和国型小型ゾイドの標準的なキャノピータイプのコックピットを装備しています。
初代キットでは、このコックピットユニットは「指揮官仕様」の強化型として位置付けられていましたが、第2期キットではこちらがデフォルトとなっています。
レーザークロー
格闘戦用の主力装備であるレーザークローについてです。コックピット下に装備されているレーザーファングは、アニメでは活躍するシーンがありませんでした。
ビームライフルではなくロングレンジガンを装備
尻尾の武装はロングレンジガンを装備。
キットはオプションとして、巨大な強化型仕様の対ゾイド30mmビームライフルに換装できるパーツが含まれていたはずですが、当時子どもだった僕は、どうやらこちらのロングレンジガンを選択したようです。
まあ間違いなくアニメの影響で量産機の仕様に合わせたのでしょう。
スモークディスチャージャーと小型ビームガン。こちらもキットにはエネルギータンクに換装できるパーツが含まれていたはずですが、ビームライフル同様に、当時の僕はアニメに合わせて小型ビームガンを搭載したようです。
ゼンマイの飛び出し部分は子どもながらに嫌だった
ゾイドは金属生命体というリアルなディティールを追求しつつ、それでいて「動く玩具」という点が最大の魅力です。
動力ユニットは、小型・中型ゾイドではゼンマイ方式が採用されていました。しかし、このゼンマイを巻く大きなリューズ(巻き芯)が丸見えなのは、子どもながら当時から気になっていました。ボディに対して主張が強すぎると感じます。
この点については、トミーも意識していたのか、後に登場する新型ゾイド、例えばガンスナイパーやレブラプターなどでは、ゼンマイ部分が着脱可能で、本体に装備しても違和感のない造形へと進化しています。
25年が経過した劣化具合
当時子どもだった僕が組み立てたガイサックは、2024年現在で25年が経過しています。
現時点では外観のプラスチック部分に大きな劣化は見受けられません。変色もしていないと思います。
しかし各部の関節に使用されているゴムキャップの劣化が著しく、多くの部分で割れてしまっています。そのため部品が外れやすくなっています。
関節のゴムキャップは、ゾイドのパーツの取付や分解を容易にする画期的なジョイントツールでしたが、劣化しやすい点が後年問題になっています。
当時から大人だったなら、もっと丁寧に保管し、傷みも少なくできたかもしれませんが、子どもだったため、兄弟や友達と一緒に散々遊び倒してしまいました。。それでも、ここまで綺麗に残っているのは、素晴らしいと思います。
まとめ
以上、RZ-002 ガイサックのレビューでした。
最近はコトブキヤからHMM版のガイサックが発売され、再び注目を集めている旬なゾイドです。ぜひ本家タカラトミーのリファインシリーズ「AZシリーズ」でも発売してほしいところです!
ただ、サイズと価格帯を考えるとリアライズシリーズの方で出そうな気が。。できれば1/72スケールで欲しいので、AZシリーズでのリリースを期待しています。
ライバルのモルガが登場したので、共和国側の量産機として発売する可能性は十分あると思います!対抗馬としては「ゴドス」「プテラス」あたりかなー。