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【新進工房】極小長財布「バタール」 コードバンレザーをレビュー

【新進工房】極小長財布「バタール」 コードバンレザーをレビュー

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コードバン特有の上品な光沢と、独特の模様が放つアンティーク感が絶妙にマッチした外装。

コンパクトなサイズながら収納力はキープし、実用性もバッチリ。キャッシュレス時代の極小長財布をテーマに作られた、ラウンドジップ長財布。

今回レビューするのは新進工房の「極小長財布 バタール コードバンレザー」です。

新進工房「極小長財布 バタール コードバンレザー」とは

新進工房の極小長財布「バタール」コードバンレザータイプを正面から撮影した写真
バタール コードバンレザー。
商品名極小長財布 Batard-バタール- コードバンレザー
サイズ縦:約8.5cm ✕ 横:約 18cm ✕ 厚み:約1.8cm
重さ約176g
素材外装:コードバン(馬革) ROCADO社
カラーミュージアム / バーガンディ
販売元新進工房(株式会社仙入)

バタール コードバンレザーは、大阪のレザーブランド「新進工房」のコンパクト長財布。

「バタール」シリーズは同ブランドの人気商品で、楽天や自社のECサイトではベーシックモデルとして「ルガトー」レザータイプを販売しています。

その一方、クラウドファンディングのサイトで「クロムエクセル」や「ヒマラヤクロコダイル」など、個性豊かなバリエーションを展開しており、今回僕が購入したのも限定モデル。イタリアのロカド(ROCADO)社が製造した「コードバン」仕様のタイプです。

新進工房の極小長財布「バタール」のコードバンレザータイプをサイドから撮影した写真
ムラ染めによる独特なミュージアム模様。選んだカラーはバーガンディ。

新進工房とは

新進工房は大阪府柏原市にある株式会社仙入のレザーブランド。新進気鋭のベンチャーという印象で、この1年半ぐらいウォッチしています。

知ったキッカケは公式Youtube。レザーアイテムを探している最中、偶然視聴した動画には、真剣にバックの制作に取り組む職人の様子が描かれていました。

それを見る度、かつて工業意匠を専攻し、仲間と「ものづくり」を切磋琢磨していた頃を思い出します。。あの頃のマインドを俺は何処に置いてきた😞

以来、毎日動画を楽しみにしています。でも最近は会社が急成長して時間が無くなったのか、レビュー動画ばかりになっているのがチョット残念😂

バタール コードバンレザーの外装デザイン

ここからは、まず外装のデザインについて確認していきます。

パッケージングと本体

新進工房の「バタール」コードバンレザー(カラー:バーガンディ)の本体と化粧箱の写真
バタールのパッケージと財布本体。

パッケージの化粧箱と本体。本体は不織布で保護されていました。

取扱説明書や自社紹介、サンクスカード等の同封は特に無し。バタールのネットの口コミを検索すると、付属しているようなレビューもチラホラ見かけるので、購入した時期や媒体によって違うのかもしれません。

これはクラウドファンディングで応援購入した限定品(※当時)ですが、他にも楽天や公式のECサイトがあるので、そっちだと付属するのでしょうか?

一応クラウドファンディングである建前上は「応援購入」なので、サンクスカードはあっても良いかなと思います。あと保証の説明書とかね。

外装のデザイン

新進工房のラウンドジップ長財布「バタール」コードバンレザーの全体写真(ファスナー方向から撮影)。
「バタール」コードバンレザーの写真
サイズは縦:約8.5cm ✕ 横:約 18cm ✕ 厚み:約1.8cm。ラウンドジップ型としてはコンパクトな部類。

外装のデザイン。装飾や外部ポケットが無い、1枚革のシンプルなラウンドジップ長財布です。

その分、この財布最大の特徴である「コードバンレザー」の質感が存分に堪能出来ます。

コードバンレザーの質感

新進工房の「バタール」のコードバンレザーの光沢感を強調して撮影した写真
コードバンならではの上品な艶。

素材はイタリアのタンナー、ロカド(ROCADO)社のコードバン。この革に一目惚れして購入を決意しました!!

コードバンならではの光沢と、独特なミュージアム模様によるアンティーク感。それを上品なバーガンディカラー(ワインレッド)で仕上げており、この上ない高級感を漂わせています。

「バタール」をファスナーの方向から撮影した写真

このレザーが公式YouTubeで紹介された時は本当に衝撃でした。こんなにも「早く実物が見たい!」と思ったレザーは初めてです。

実際に届いてもイメージ通りで大満足!財布を手に取って気分が上がるなんて、初めての経験ですよ。

会計するための道具に過ぎなかった財布が、お気に入りの「レザーアイテム」に昇華した瞬間でした。

新進工房の「バタール」本体のファスナーをアップで撮影した写真。ファスナーはYKKの高級ライン「エクセラ」を使用している。

ステッチ(縫い目)、コバ処理

新進工房のラウンドジップ長財布「バタール」コードバンレザーのステッチ(縫い目)とコバをアップで撮影した写真。

ステッチ(縫い目)とコバ処理のアップ。どちらも非常に丁寧な仕上げで、縫製のズレや、コバ塗りのはみ出しはありませんでした。

バタールシリーズのクチコミレビューを見ると、職人の技量のバラツキか、検品の基準が曖昧なのかわかりませんが、稀に芳しくない評価を確認していました。

そこが若干不安だったのですが、杞憂に終わって良かったです。とても綺麗に制作されていました。

ファスナーはYKKの高級ライン「エクセラ」を使用

新進工房の「バタール」の引手をアップで撮影した写真。通常のエクセラのものからオプションで革引手に変更している。
新進工房の「バタール」本体のファスナー方向から本体全体を撮影した写真。

ファスナーには「YKK社」製の高級ライン「エクセラ」を使用。キラキラと輝く細かなエレメントが目を引きます。

新進工房はファスナーに「エクセラ」を採用している点もこだわりなようで、商品紹介の動画では毎回、特徴の1つとして紹介されています。

確かに、ファスナーを操作すると今まで体感した事の無い独特の感触です。スムーズな開放ですが若干重みを感じるような。音も少し特徴的

個人的には金具がシルバーな点もGOOD!

また、この「バタール」はレザー財布にしては珍しく、ファスナーの色にシルバーを採用している点がとても好みです。

個人的にゴールドの金具は下品に感じてしまい、好きじゃないんですよね。。でもレザー財布のファスナーって、ゴールドが採用されているパターンがほとんどです。高級感があるからでしょうか。

本体は格好良いのに、ファスナーの色だけが気に入らず、購入を見送った財布はごまんとあります。ようやく完全に好みがマッチした財布が見つかりました。

オプションで革引手に変更

新進工房の「バタール」の引手をアップで撮影した写真。通常のエクセラのものからオプションで革引手に変更している。

「バタール」の引手は、ノーマルだと小さめの金具ですが、追加オプションで大きめの革に変更してもらいました。

ただし楽天や自社サイトで販売している「バタール」にはその選択肢が確認出来ませんでした。クラウドファンディングサイトだけのオプションなのかもしれません。

内装のデザイン。ファスナーと収納ポケットについて

続いて内装のデザインを確認します。

内装全体

新進工房の極小長財布「バタール」コードバンレザーの内装デザイン(収納ポケット)を撮影した写真。特徴でもある札押さえのタブも撮影。
バタールの内装デザイン。だいぶ個性がある仕様。

キャッシュレス時代のコンパクト長財布がコンセプトである「バタール」。

外装はごくごく一般的なラウンドジップの形状な反面、内装はコンセプト実現のためのアイデアが各所に詰まっており、かなり独特の形状をしています。

このハンドメイド感が強調された内装デザインは、人によって好みがハッキリ分かれる点だと思います。

僕もどちらかというと、ポケットが整然と並ぶシンメトリーな形状が好みなので、最初この内装には少し戸惑いました。

札押さえと小銭入れ

新進工房「バタール」の小銭入れのファスナー部分をアップで撮影。ファスナーにはYKKの高級ライン「エクセラ」を使用。
内装のレザーは外装のものとは異なりますが、札押さえだけは外装と同じコードバンを使用。

本体サイズがコンパクトな分、ファスナーがお札と接触して噛まないように「札押さえ」が付いています。「バタール」のアイコニックな装備です。

小銭入れのファスナーは、外装と同じくここもエクセラで高級感があります。

公式YouTubeの紹介動画ではファスナーの引手は丸型で、けっこう左右に揺れてしまっていましたが、「本番はゆらゆらしないファスナーで作ります(これはサンプルなので)」と宣言していた通り、ちゃんと左右に揺れないタイプに変更されていました。

財布「バタール」の収納ポケットを確認した写真。小銭入れのYKKエクセラファスナーは閉じた状態で撮影。
財布「バタール」の収納ポケットを確認した写真。小銭入れのファスナーを開放した状態で撮影。
小銭入れのポケットは浅く設計。

小銭入れは、小銭が取り出しやすくなるようポケットが浅く設計されています。深さが無いため、ファスナーを開くと何処に何円玉が入っているのか一目瞭然で、確かに取り出しやすいです。

勿論そのかわりに収容能力は若干犠牲になっています。

カードポケット

新進工房の極小長財布「バタール」の内装デザインについて、カード用の立体ポケットを中心に撮影した写真。
カードポケット。

カードポケットは全部で4箇所。

一番手前のポケットが立体構造になっており、ポケットの中ではここが一番取り出しやすいです。そのため使用頻度の高いカードはここに入れる事を推奨します。枚数も2、3枚は楽に入ります。

他のポケットも各々2枚ずつぐらい入りますが、ギュウギュウでちょっと取り出しにくいというのが正直な感想。そっちは1枚ずつ入れる事を推奨。

マチの高さ

財布「バタール」のマチを確認した写真。
マチの高さが低い点も特徴。

マチの高さが、本体の全高より大分低く抑えられているのも特徴の1つ。お札の端が、マチと接触して折れる事を防ぐ為との事。

お札の端っこって、知らないうちにいつの間にか折れている印象でしたが、そういう原因があったのですね。考えたこと無かったな。

実際にお金とカード類を入れてみた

新進工房の財布「バタール」に、日常使いを想定した量の、お札と小銭、カード類を収納し、中身のスペースのキャパシティを確認した写真
とりあえず適当にカード類をぶち込んでみる。この後にもカードを追加していったが、ぶっちゃけポケット手前のフリースペースが一番使いやすかった。

実際に中身を入れてみた様子。普段使いを想定し、今使っている財布から移植してどれぐらい入るのか検証してみました。

検証した収納量

  • お札:9枚(10,000円札2枚。5,000円札1枚。1,000円札6枚)
  • 小銭:18枚(500円玉1枚。100円玉5枚。50円玉3枚。10円玉6枚。5円玉1枚。1円玉2枚。)
  • カード類:18枚(ポケットに5枚。フリースペースに13枚)

上記程度の量は簡単に収納出来ました。

小銭入れが浅い設計なので、小銭だけはこのぐらいの量が限界と思われますが、お札はまだまだ余裕があり、カード類ももう少し入りそうでした。

カードの収納については、ぶっちゃけカードポケットよりもその手間のフリースペースの方が中身の確認も取り出しも容易でした。

ただし、そこにカードを入れすぎると、ファスナーを閉じた時に財布本体が非常に歪んでしまい、とても不格好になってしまいます。

カードポケットや、お札スペースの裏側にもフリースペースがあるので、そちらも有効活用して上手く分散させると綺麗に収まりました。

財布本体の膨らみ具合

新進工房の財布「バタール」に、お札と小銭、カード類を収納し、財布本体の膨らみの程度を確認した写真
実際に中身を入れると、これぐらいは膨らむ。
新進工房の財布「バタール」に、お札と小銭、カード類を収納し、財布本体の膨らみの程度を確認した写真
立体ポケットの設計上、どうしても中央付近が膨らんでしまう。

中身を入れた状態でファスナーを閉じると、これぐらいは膨らみます。

日常使いを想定すれば、常時この程度は膨らむと考えて良いかと。個人的には許容範囲内です。

まとめ① コードバンの美しい質感と、コンパクトながら収納力があり、実用性も兼ね備えた財布

新進工房のラウンドジップ長財布「バタール」コードバンレザーの全体写真

以上、新進工房の極小長財布「バタール コードバンレザー」のレビューでした。

手に持つだけで気分が上がるコードバンの高級感。それでいて取り回しやすいコンパクトなサイズながら十分な収納力を持ち、実用性も兼ね備えた財布です。

非常に個性的でオリジナリティのあるアイテムでした。一味違った財布を探している方にオススメできる作品です。

その② 個性的なレザーモデルはクラウドファンディングサイトを要チェック

新進工房の極小長財布「バタール」コードバンレザー(カラー:バーガンディ)の本体と化粧箱の写真

ただし、これはクラウドファンディングで応援購入した特殊モデルなので、今後公式ショップ等で常時購入出来るようになるのかは、わかりません(※一応、2024年7月4日現在は公式ショップでも購入できる模様)。

これまでの経緯を見る限り「バタール」は常時販売しているベーシックモデルは「ルガトー」レザーだと思われますが、定期的にクラウドファンディングサイトの「Makuake(マクアケ)」や「CAMPFIRE (キャンプファイヤー)」で、個性的なレザーモデルを販売しているので、興味がある方は要チェックです。販売の傾向や、活動レポートの積極性を観察するに、どちらかというと「Makuake(マクアケ)」の方が力を入れているように感じます。

最初に「マクアケ」で販売し、結果が好評だった場合はキャンプファイヤーでも販売するというパターンが多いです。マクアケで買い逃しても、キャンプファイヤーで再販する可能性があるので、諦めないでチェックを続けてみてください。

というかこのコードバンモデルがまさにそのパターン。マクアケで販売後にキャンプファイヤーで再販されています。迷っていた商品がいざ買えなくなると急に欲しくなりますよね。。

仕様上、納品されるまで非常に長いのがネック

尚、クラウドファンディングサイトからの応援購入は、納期が非常に長い点は注意してください。まずプロジェクトの応援期間が1ヶ月程度あり、サクセスした場合のみ制作開始。そこから完成まで数ヶ月は先になるので、すぐに商品が欲しい方には向いていません。事情により納期遅延もあったりするので、気長に待つしかありません。そこだけがちょっとネックですね。

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