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個人的な日記帳。一眼レフや日々の生活のこと

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公開日:2025/07/21

更新日:2025/09/14

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【レビュー】EOS R8 × RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM|平泉旅行・撮影記

Canon EOS R8とRF24-50mm F4.5-6.3 IS STMで撮った平泉の旅。旅行に最適な軽量ミラーレス&キットレンズの実力を、実際に撮った写真とともにレビュー。

少し(実はだいぶ)前になりますが、世界遺産・平泉を訪れた際に撮影した写真を紹介。

今回使用した機材は、カメラ本体がCanon「EOS R8」。レンズはキットレンズの標準ズーム「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」を使用。この組み合わせは、市販されている「EOS R8・RF24-50 IS STM レンズキット」です。

この旅行で、初めてRF24-50mmを使用してみましたが、実際に旅先で使って感じた印象を、撮影した作例とともにレビューしていきたいと思います。

使用機材

RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM

RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMは、EOS R8の「キットレンズ」として売られている標準ズームレンズ。主にエントリーユーザー向けの入門機として位置づけられています。

正直に言えば、これまで一眼レフを使ってきた中で、経験上キットレンズの印象は「そこそこの写り」というイメージ。レンズは別途単体で購入した方が良いというのが、自分の中での「常識」でした。

初めて一眼レフを買った時も、いわゆる「便利ズーム」が付属してきたけど、描写力はまあ「並」といったところ。なんとなく全体的に甘い、ぼんやりとした写りで、「まあ、こんなものか」という印象を抱いた記憶があります。その後にレンズを買い足して、「ここまで変わるのか!」と衝撃を受けたのは、今でも忘れられません。そこからレンズ沼へ。

そんな僕がキットレンズであるRF24-50mmを選んだのは、長年愛用してきたEOS 7Dから初めてミラーレス機(EOS R8)へと乗り換えたタイミング。EFマウントからRFマウントへと完全に環境が変わるなか、あの時はRFレンズについては全く何もわからなかったので、やむを得ず「Canonがオススメする組み合わせで様子見をしよう」と思い、EOS R8とのキットレンズを選んだという経緯です。

驚きの描写性能

焦点距離:28mm / Tv:1/250 / Av:F11 / ISO:100
Canon EOS R8 + RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM

ところが、実際に撮ってみてその印象は一変。

まず驚いたのが、その解像感。

細部までしっかり写る描写力。特に旅行中の街並みや風景をパンフォーカスで撮影するとき、建物の柱一本一本、細部までくっきり写ってくれます。

弁慶堂

もちろん、開放F値はF4.5-6.3と暗めで、背景ボケや暗所性能には物足りないですが、全体の解像感には信頼感があります。

旅行やスナップに出かける際にも、「とりあえずこれ一本持っていけば大丈夫」という「安心感」がこのレンズの強みだと感じました。

金色堂覆堂

作例

焦点距離:24mm / Tv:1/80 / Av:F11 / ISO:1000 / 露出補正-0.3
Canon EOS R8 + RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM

沈胴式&軽量設計が生む抜群の携帯性

収納時はコンパクトに
※フード別売り

そして、個人的に最も気に入っているのがその軽さとコンパクトさ

本体は沈胴式を採用しており、持ち運び時のコンパクトさがとにかく優秀。重量もレンズ本体は約210g。EOS R8と組み合わせてのカメラ全体の重量でも、約670g!これは元「7D使い」としては感動を覚えるレベルの軽さです。軽すぎる!!

首にぶら下げていても全然疲れない。ミラーレス機らしい「軽快さ」を存分に感じられる組み合わせで、レンズとボディのバランスも絶妙。長時間の撮影や移動の多い旅行にぴったりです。

旅行に最適な「軽快さ」

かんざん亭から眺める景色

このEOS R8とRF24-50mmの組み合わせで望んだ、岩手・平泉旅行は、旅行中の撮影体験を一変させました。

バッグの中での存在感も薄く、首からぶら下げていてもまったく気にならない。この「軽さ」は旅において大きな武器です。レンズの全長も短くコンパクトで、観光地の人混みの中でも、気兼ねなく持ち歩けます。

撮りたい瞬間にすぐ構えられ、場所によってはすぐにしまえる。それでいて画質に妥協せずにしっかり撮れる。これこそ、旅行カメラに求める理想のスタイルでした。

そんな信頼感を、この小さなキットレンズは与えてくれます。

一方で課題も

その一方で、小型軽量ゆえの惜しい部分も見えてきます。

軽快さは確かに魅力ですが、そのコンパクトさと引き換えに、焦点距離の幅や使い勝手に制約があるのも事実です。

中途半端な焦点距離

望遠が50mmではイマイチ寄れないのも事実

本レンズの焦点距離は 24-50mm

24mmの広角域は日常スナップや、パンフォーカスの風景撮影にちょうどいい一方で、50mmという望遠端は正直、使い所に悩む場面が多いです。

24mmからわずか2倍程度のズームでは「望遠」と呼ぶには心許なく、24mmから切り替えても画角の変化は控えめ。標準ズームを名乗るなら、望遠端は結局70~105mm程度は欲しくなってしまう。そうなると、価格帯的に次点の選択肢としてRF24-105mm F4-7.1 IS STMが候補に入ってきます。

重量は約395gとやや増えるものの、標準ズームとしての汎用性や今後の拡張性を考えれば十分魅力的。重くなるとはいえ、EFレンズ時代に比べればはるかに軽量です。

そう考えると、小型軽量のスナップ用レンズは、パンケーキなどの単焦点。汎用ズームには24-105mm……という2本体制のほうが小回りは利くと思います。

RF24-50mmはエントリーや旅行用としては優秀ですが、レンズラインナップが揃ってくるにつれて、徐々に出番が減っていく可能性はありそうです。

まとめ

以上、平泉旅行の撮影記をもとにした、RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMのレビューでした。

正直、最初はそこまで期待していなかったキットレンズでしたが、実際に使ってみて、その印象は大きく変わりました。

軽くて持ち歩きやすく、それでいてしっかり写る」。

EOS R8RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMの組み合わせは、日常のスナップはもちろん、旅行撮影でも軽快に動けて非常に快適。写りも決して侮れず、解像感も十分です。

Canonのフルサイズミラーレスにこれから入門しようとしている方にとって、このキットレンズは「最初の一本」としてしっかり選択肢に入る、優秀な標準ズームだと思います。

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