昨年、財布を新調し、新進工房のコードバンバタールを使い始めてから半年が経ちました。
特徴的な革と美しい光沢に一目惚れして購入したこの財布ですが、購入前から唯一気になっていたのが「コードバンは傷がつきやすい特性を持っている」こと。
そこで今回は、実際に半年間コードバンの財布を使ってみて感じた、傷のつきやすさと現状の状態。さらに傷を目立たなくするための対策について詳しくお話しします。
コードバンは耐久性は高いけど傷が目立ちやすい

コードバンとは馬の臀部から作られる革。繊維密度が高く非常に丈夫で、牛革の3倍の強度を持つとも言われています。
しかし、その美しい光沢を持つ表面は非常に繊細で、傷や水に弱いという一面もあります。一度傷がつくと目立ちやすいため、取り扱いには注意が必要です。
財布は毎日使うものなので、そこだけは懸念があった
んで、このコードバンバタールは、高級感あふれる光沢と、独特なまだら模様に一目惚れして購入を決意したわけですが、唯一心配していたのが、コードバン特有の傷のつきやすさ。
財布って毎日使うものじゃないですか。最低でも1日1回は必ずカバンから取り出すので、日常的にだいぶ酷使されるアイテムです。
コードバンとの相性
そんなアイテムにコードバンって相性的にどうなのかな?という疑問はうっすら購入前にあったのよね。
耐久性は高いから実用面では全く問題なさそうだけど、せっかくの光沢感が損なわれたらショックだし、ルガトーやブライドルレザーのモデルにした方が、傷も経年変化の味として楽しめるのでは、とも考えていました。
…まあそう考えつつも、結局買っちゃったわけですが🙄 周りに誰も持っていない、オリジナリティあるアイテムが欲しかったんです。こんな特徴的な革を使った財布を見せられたら、実際に手に取ってみたくなりますよ。
実際に半年使ったコードバンバタールの状態
して、こちらが実際に半年間使用したコードバンバタールの現在の様子です。


片面に傷が偏っているのは、おそらく利き手や使い方のクセが影響

購入直後のバタールはこちら

現在の状態と比較すると、この時にあった傷が逆に薄くなっている所も
こんな感じです。いかがでしょうか。
やはり購入当初と比べると、細かな傷が増えているのが分かります。他にもっているサブ財布がシボ革なのですが、比較するとやっぱりコードバンのほうが光沢がある分、傷は目立ってしまいますね。
丁寧に使っているつもりではありますが、日常使いを続ければこの程度の傷は付いてくるものだと思います。
個人的には全然許容範囲ですが、この先5年、10年と使い続けた場合にどう変化するのか。「味が出る」のか、「ただ傷が目立つ」だけなのか、楽しみでもあり、不安でもあります。まだ半年で結構傷がつき始めているので。
傷を目立たなくする方法は、別商品の動画でチラっと語られている
ちなみに実を言うと、この写真を撮る以前は、傷がもっとハッキリ視認出来るほどに目立ってしまっていました。「半年使っただけで、もうこんなに」というレベルで、正直言うとちょっとショックだった😥
しかし、同じコードバンレザーを使用した別商品の紹介動画で、たまたま傷の対処法が紹介されていたのですよ。その内容がめっちゃヒントになって、傷をかなり目立たなくすることができました!以下がその動画。
動画の28:10頃に、チラッと説明が
これは「バタール」とは別商品の「フィセル コードバン」の説明動画なのですが、この動画の28:10頃から、「なぜコードバンは傷がつきやすいのか」「どうすれば目立たなくなるのか」、スタッフ同士のやり取りがあります。
この説明が本当に助かった!
ちょっとした1分くらいのやり取りなのですが、コードバンの傷が目立つ仕組みと、その対処方法がしっかり理解できました。
これを参考に、革を寝かせるように意識して、優しく何度か擦ってあげたところ、傷がかなり目立たなくなりました!こういった具体的なケア方法の情報は非常にありがたかったです。
まとめ
ということで、以上、コードバンの財布を半年使ってみた感想でした。
コードバンの財布は美しい光沢感が魅力ですが、傷がつきやすい点には注意が必要。実際に半年使用して、その特徴を実感しました。
しかし、適切なお手入れをすれば、ある程度は傷を目立たなくすることも可能です。これからもケアを心がけながら、末永く使い続けたいと思います。
おまけ:大人革袋は1年経過した

ちなみに、特にレビューはしてなかったけど、新進工房のアイテムは大人革袋も持っています。というか、こっちが先なんだよね買ったのは。
ちょうどレザーバッグを新調したいタイミングで、これの完成動画が流れてきたのが、新進工房をウォッチし始めるキッカケでしたね。
こっちについても1年経過した革の具合などを、いずれレビューしようかなと思っています。