※写真はアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦
まるでスーパー・アーセナル・シップ?
昨日、アメリカのトランプ大統領が、新型艦「トランプ級戦艦 デファイアント」の建造を発表しました。
排水量は約4万トン。武装はレールガン、Mk45 5インチ砲2門、レーザー砲2門、VLS128セル、極超音速ミサイル(CPS)、さらには核ミサイル搭載とも。
いや、なんなんだこれは。
こんな絵に描いたような「大艦巨砲主義」の艦が、21世紀に登場しようとしていることに驚きです。
『戦艦』という艦種が復活する!? ※
さらに驚いたのが、この新型艦についてはっきりと「戦艦(Battleship)」と明言されている点。
戦闘艦を「便宜的に戦艦と訳した」という話ではなく、会見でもガチで「Battleship」だとハッキリと明言しています。
これが凄く大きなポイントなんだけど、ピンと来ていない人向けに一応解説。アニメの影響なのか、一般的には「戦う船 = 戦艦」と雑に呼ばれがちだけど、戦艦はあくまで軍艦の一種にすぎない。ようは空母や潜水艦と同じ、カテゴリの1つなわけです。
そして現代において「戦艦」という艦種を今も運用している国はどこにも存在しません。
戦艦とは、かつて存在していた過去の艦種です。
最後に現役だった戦艦は、アメリカのアイオワ級。日本人にとっては、3番艦「ミズーリ」の艦上で降伏調印が行われたことで有名だよね。あれが戦艦。
アイオワ級は第二次大戦後に退役し、その後、湾岸戦争で一時的に現役復帰したものの、それも今から30年以上前の話。現在は全艦「博物館」として余生を過ごしています。
そんな「戦艦」を、今この時代にアメリカは本気で復活させようとしているらしい。ただ事じゃないわこれ。
「戦艦」という、パワーワードが重要?
※もっとも、巨大な主砲と重装甲で殴り合う、いわゆる旧来型の戦艦ではないみたい。
コンセプトとしては、ミサイルを主体としたミサイル戦艦という概念らしく、艦種記号も、戦艦を表す「BB」にミサイル艦の「G」を加えた、「BBG」というクラスが用意されました。
だったら、従来通りミサイル駆逐艦、もしくは巡洋艦で良くないか?と思ったものの、結局のところ、この「戦艦」という言葉が持つ、圧倒的な力の象徴としてのパワーワード性、そしてそこに自分の名前が冠されること自体が、重要なのでは……と、そんな穿った見方もしちゃったな正直。いかにもトランプ節というか。
素人目線では、戦術的合理性というより、政治的・象徴的メッセージ性が前面に出た戦艦、という印象です。
もし本当に「戦艦」が現役復帰するなら、ミリタリー史的には大きな出来事になるけど、現代戦において、ここまで露骨な“戦艦”がどこまで有効なのかは未知数だと思う。
そもそも計画通り就役するのか
しかも話はそれだけに留まらず、この「戦艦」を含め、「新型フリゲート」など20隻以上で構成される「黄金艦隊」を編成する、というのが、計画の根本的な骨子らしい。本当に壮大な構想ではあるものの、すんなり計画通りに進むとは、とても思えないなぁ。
フリーダム級、インディペンデンス級、ズムウォルト級、CG(X)計画。そして直近ではコンステレーション級まで、遅延、計画変更、建造打ち切り、計画中止の連続。結局のところ、アーレイ・バーク級以外は、全部迷走している印象なんだよね。
とにかく、トランプ級ミサイル戦艦1番艦「デファイアント」は、2030年代に建造開始の予定とのこと。その頃にはトランプ大統領は任期を終えて退任しているはずだけど……果たしてどうなるやら。
以上、いち軍艦好きによる、チラシの裏でした。










