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日本の巨大ロボット群像展に行ってきた感想

いわき市立美術館で開催中の『日本の巨大ロボット群像』展の感想レポート。緻密な設定資料と実寸大パネルで、巨大ロボットのリアリティを体感できる展示内容です。図録も必見で、展示の理解が深まるとともに、懐かしい作品名も発見できます。

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公開日:2025/08/16

先日から、やっとお盆休みに入りました。 大人にとっては雀の涙ほどの短い夏休みです。

せっかくの休みということで、友人達といわき市立美術館で現在開催中の企画展「日本の巨大ロボット群像」に行ってきました!

この企画展は数年前から各地を巡回していたらしく、最終開催地が福島だった模様。こうした面白そうな企画はたいてい東京開催が多く、東北で開かれるのは珍しいため、貴重な機会です。

『日本の巨大ロボット群像』展

公式サイト

GIANT ROBOTS 日本の巨大ロボット群像
https://artne.jp/giant_robots/

思えば、物心ついたころにはすでに巨大ロボットに魅了されていた自分。

きっかけははっきりしませんが、振り返れば、まずは『ドラえもん』でロボットという存在に憧れ、『グレートマジンガー』の再放送で操縦できるマシンに心躍らせ、そしてリアルタイムで『エヴァ』『ワタル』『ゾイド』『ガンダム』と順調に巨大ロボットの世界にのめり込んでいきました。

そんな中、今回の企画展で、自分がしっかり精通しているのは『ガンダム』くらい。ほかは『マジンガーZ』と平成版『鉄人28号』、それと『マクロス』を少しかじっている程度です。

しかし、この企画展の趣旨は、1963年のテレビアニメ『鉄人28号』をロボットアニメの嚆矢(こうし)と位置づけ、そこから現在に至るまでのロボットアニメの映像表現を、「設定資料」と「実際の大きさ」という二つの軸から検証するというもの。

空想上の巨大ロボットに映像的な「リアリティ」を与えるために、どのような創意工夫が重ねられてきたのか。その歴史をひも解く内容になっており、作品に詳しくなくても十分楽しめる構成でした。単なるアニメ資料の展示会ではありません。

リアリティの確立はメカニズムの追求だけにあらず

巨大ロボットという空想上の存在にリアリティを与える。

その作業は、ロボット自体のメカニカルな設定を詰めることは当然ですが、それだけではないことを今回の企画展は教えてくれます。

なかでも圧巻だったのが、マジンガーZの図解。

光子力研究所の構造図には、マジンガーZの整備・修理・強化はもちろん、人間用の作戦会議室や基地の変電所、出撃プールの排水設備まで事細かに設定されていました。

さらにコックピットであるホバーパイルダー(ジェットパイルダー)。この単機で活動可能な小型マシンが「合体」することで巨大ロボットを操縦し、状況に合わせて緊急時は分離も可能というリアルな設定。そしてそれらの商品・グッズ化展開……と、今では当たり前の現代のロボットアニメが備える「フォーマット」の礎が、マジンガーZにより築かれたのがわかります。改めて、この作品の偉大さを思い知らされましたね。

実際には存在しない、アニメの中の架空の存在を、“本当にある”と感じさせるための、創意と工夫の積み重ねの歴史。こうした緻密な作り込みがあるからこそ、巨大ロボットのリアリティは飛躍的に高まるのだと実感しました。

実際の大きさを肌で体感する

そうした資料で想像力を膨らませた先には、現実世界との融合。体感を意識した展示が待っています!

ルパン三世のロボット兵「ラムダ」(ラピュタのロボット兵の原案と言われているロボ)、変形ロボ「ガーランド」や、「ボトムズ」「ガンダム」などの「実際の大きさ」を実感できる実寸大パネルやイラストの数々。

展示室にはロボットが等身大スケールで壁や床に大きく描かれており、まるで本当にその場にいるかのような迫力を味わえます。

たとえば、ガンダムの全高18mは、巨大ロボットアニメの中では比較的小型でリアル志向だというのは有名な話です。しかし、床一面にプリントされた実寸大ガンダムの上を実際に歩くと、「こ、こんなに大きいのか!」と圧倒されます。

こうした“肌感”は、映像や数値では決して味わえない刺激。頭では理解していたはずの数字が、体感へと変わる瞬間です。

横浜で実物大ガンダムを見たときも鳥肌が立ちましたが、巨大なガンダムの頭上を歩いた瞬間、あのときの感覚が蘇ってきました。

横浜で展示された実物大ガンダム(2022年撮影)
巨大ロボットの現実化に、心震えたのは一生の思い出

それと目を引いたのは、メカニカルデザイナーの宮武一貴氏による、壁一面サイズの大迫力巨大絵画『巨大ロボットを巨大に描く』(マジンガーZ、コンバトラーV、ライディーン)。筆致の力強さ、色の厚み、塗りの迫力が凄い。。圧巻です。

だけど極めつけは宮武氏ご本人の写真。ぱっと見は、巨匠らしいオシャレな浮世絵風シャツを着こなしているのですが、よーく見たら柄がマクロスFのランカちゃんで笑ったw お茶目だなぁ。

図録もめっちゃオススメ

記念に買った『日本の巨大ロボット群像』

その他にも、パトレイバー、ゲッターロボ、マクロス、ボトムズなどの解説はもちろん、当時のプラモデルや超合金などのグッズも公開され、展示内容は実に多彩でした!

さらに、アニメ以外にも特撮作品『ガンヘッド』についてもさりげな~く解説されています。この作品の特技監督は、あのゴジラの川北監督。平成VSシリーズ世代としては見逃せません。

巨大ロボットの迫力と資料の細部に圧倒されつつ、懐かしい思い出と新しい発見が入り混じる良い展示会でした!

この細部まで込められたこだわりは、ぜひ会場で直接その目で確かめてほしいところ。展示は来週末で終了予定なので、行くなら今がラストチャンスです。

それと、物販コーナーでオススメなグッズが会場販売の図録

展示内容の理解がさらに深まるのはもちろん、巻末の「ロボットアニメ年表」が個人的にグッときた。自分がかつて夢中になった懐かしいタイトルが次々と見つかります。フルメタとかラノベ原作アニメもしっかり載ってますよ!

資料としても、思い出としても手元に残しておきたい一冊です。良い企画をありがとうございました!

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