海外メーカー製のVSゴジラ、その実力は果たして!?
HIYA(Hiya Toys)から発売された「HEAT RAY GODZILLA(1991) Hokkaido Ver.」、いわゆる「放射熱線ゴジラ(1991) 北海道Ver.」をレビューします。
HEAT RAY GODZILLA(1991) Hokkaido Ver.

| 商品名 | HEAT RAY GODZILLA(1991) Hokkaido Ver. |
| サイズ | 全高約17cm |
| 価格 | 51.00USD |
| 発売時期 | 2025年9月頃 |
| 発売元 | Hiya Toys Company Limited. |
| 主な登場作品 | 『ゴジラVSキングギドラ』(1991年映画) |
HIYAのExquisite Basic Seriesより登場した「HEAT RAY GODZILLA(1991) Hokkaido Ver.」です。
直訳すると「放射熱線ゴジラ(1991) 北海道Ver.」といったところでしょうか。
昨年、HIYA製のVSゴジラが次々と発表され、界隈を賑わせてから早くも1年。
発売まで何度か延期を重ねましたが、ようやく通常版に続くVSゴジラ第2弾として、この熱線Ver.が無事リリースされました。
日本のVSゴジラを海外メーカーが立体化するとどうなるのか?
気になるクオリティをじっくりチェックしていきたいと思います。



パッケージ

まずはパッケージから。開封レビューと重複しますが、改めてご紹介。
自分にとっては久々に手にした海外製ゴジラフィギュア。思い返せば最後に海外製のゴジラを買ったのは1998年、ローランド・エメリッヒ版『GODZILLA』、いわゆる「エメゴジ」が上映されてた頃でしたw (みんなもトイザらスで買ってたでしょ?)



現状、HIYAのゴジラは日本国内市場での販売取扱が無いので、Amazonのマーケットプレイスや輸入店などの経由でしか購入できません。
そのため一般の量販店で見かけることは基本的には無いので、なんだか新鮮です。

HIYAが中国のメーカーという情報は何となく知っていましたが、住所を見ると上海が拠点のようです。


開封した状態がこちら。ブリスターパックの仕様は国内のフィギュア用パッケージと大差無し。
付属品はシンプルで、「ゴジラ本体」、「交換用の手首」、そして「放射熱線エフェクトパーツ」の3点です。

全身のプロポーション


さて、全身のプロポーションはこちら。
約1年間、期待と不安を抱えつつ待ち続けたHIYA製ゴジラの全貌がこちらです。

宣材写真の段階から期待はしていましたが、実物もまさにその通り。期待通りといったところ。
国内のファンの間では「海外製モンアツ(S.H.MonsterArts)みたい」と表現されることもありましたが、実際に手に取ってみると確かに的を射た言い方だと感じます。サイズも近いし、造形の再現性、可動性、ともにモンスターアーツを彷彿とさせます。
ぐるりと全身チェック








全身のプロポーションがこちら。全体的に「ギドゴジ」らしいマッシブな体型がしっかり再現されていると感じました。
一方で、太ももの関節表現については一部で意見があるようです。確かに関節が大きく外側に張り出しており、かなりどっしりとした屈強な太ももに見えます。
各部ディティール






各部ディティールがこちら。彩色はパーツごとにしっかりと塗り分けられており、問題なし。
皮膚の質感については、モンアツと比べると若干のっぺり感がありますが、写真で見るより実物はそこまで気になりません。
発光状態を再現した背びれ

「放射熱線ゴジラ(1991) 北海道Ver.」の最大の特徴でもある、発光状態をイメージした「背びれ」。





背びれの評価は人によって分かれそう


この背びれですが、印象としては「上から白をベタッと塗った」ような雰囲気。自然なグラデーション感はちょっと欠けてます。まるで筆で塗ったような?
ここは通常版の背びれと比べると好みが分かれそうだなと思いました。
個人的には、背びれが発光状態のゴジラフィギュアは希少なので、この選択に満足していますが、もう少し自然なグラデーションだったら、よりうれしかったです。

可動域


次は可動性のチェックです。
全身グリグリ動かせます!関節の保持力もあり、ポロリも無く安定して遊べるのは好印象。
ストレスを感じずにポーズを取らせられます。
上下の可動


左右の可動



腰回りの可動性。
頑張ればさらに回せそうでしたが、ポージングを考えると、この可動範囲で十分実用的だと思います。
足回り




尻尾をうまくバランスに使えば、片足立ちのポーズも可能。
さらに膝を大きく落とせば、地面に腰掛けるような姿勢まで取らせることができます。
尻尾





尻尾の可動性。
個体差かもしれませんが、尻尾のジョイントが唯一「やや緩め」でした。
とはいえ、ポロリと外れてしまうほどではなく、保持力に大きな問題はありません。
ディスプレイ次第で海中のゴジラも再現可


ディスプレイの仕方によっては、海中を泳ぐゴジラのポーズも再現できます。
ただ、この海中を泳ぐポーズはギラゴジ(『ゴジラ×メガギラス』)の方が印象深いかな。VSゴジラにあんまりこのポーズのイメージは無い。ワンシーンくらいはあったと思うけど。
熱戦エフェクトパーツ


通常版と異なり、「放射熱線ゴジラ(1991) 北海道Ver.」には「熱線エフェクトパーツ」が付属します。

熱線パーツはモンスターアーツのようにスタンドで支える方式ではなく、直接ゴジラの口に装着するタイプ。口内に専用の「くぼみ」があり、そこに差し込んで固定します。
喉の奥に差し込むのではなく、上顎のくぼみに装着する仕様なので、ちょっとコツがいります。



ポーズいろいろ






ポロリとパーツが外れることもないので、グリグリ動かして色んなポーズが楽しめます。
全体の造形も良いし、ストレス無くポーズも取れて満足度は非常に高い。どういうポーズでディスプレイしようかと、楽しみながら遊べました。
追記:実はブラックライトを当てると光る
追記です!
Xで情報をいただき、試してみたところ驚きの発見がありました。
なんとこのHIYAゴジラ、ブラックライトを照射すると「目」と「背びれ」が発光します!

(そういやまだレビューしてない。。)

まさかこんな隠しギミックが仕込まれているとは思いもしませんでした。細部にまでこだわった作り込みに、本当に感嘆しました。
貴重な情報を教えてくださったラムジー(@ramuzizizi)様、本当にありがとうございました!
まとめ


以上、HIYA(Hiya Toys)の「放射熱線ゴジラ(1991) 北海道Ver.」のレビューでした。
海外製フィギュアということで当初は不安もありましたが、造形や可動性は想像以上に高水準で、VSゴジラファンとして十分に満足できる出来でした。
メーカーの販売価格も51.00USDとお手頃で、Amazonのマーケットプレイスではだいたい7,000円前後(※2025年10月現在)で流通しており、非常にコスパ面でも魅力的です。
S.H.MonsterArtsシリーズに並ぶ、平成ゴジラフィギュアの新たな選択肢が増えたことは非常に喜ばしいです。今後のHIYA製ゴジラの展開にも大いに期待しています。
ただし国内量販店での取扱がなく、入手性に難があるのがちょっとネック。基本的にはAmazonなどのマーケットプレイスから、自己責任で取扱ショップを選定するしかありません。
ストアプロフィールや、評価件数、レビューの有無などを確認し、総合的に判断するのが良いかと思います。




































