【HGシリーズ】怪獣総進撃編 バラゴン(1965) レビュー
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キングギドラとの決戦には集合!でも戦わない……けどエンディングにはしれっと登場した地底怪獣。
今回は、バンダイのガシャポンHGシリーズ最新作「ゴジラ ~怪獣総進撃編~」から、「バラゴン(1965)」をレビューします!
HGシリーズ ゴジラ ~怪獣総進撃編~ / バラゴン(1965)
名称 | ゴジラ ~怪獣総進撃編~ / バラゴン(1965) |
高さ | 約8cm |
素材 | PVC |
価格 | 1回500円 |
発売時期 | 2024年11月 |
発売元 | バンダイ |
主な登場作品 | フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(1965年映画) 怪獣総進撃(1968年映画) |
バンダイのガシャポンHGシリーズの新作。「ゴジラ ~怪獣総進撃編~」より「バラゴン(1965)」です。このシリーズはHGシリーズ30周年を記念したアイテムの一環で、前回レビューしたゴジラ(1968)とともに登場。映画『怪獣総進撃』に登場する怪獣たちをテーマに、「ゴジラ」「ラドン」「バラゴン」「ゴロザウルス」の4体がラインナップされています。
ただし、タイトルは『怪獣総進撃編』ですが、実質は『東宝怪獣オールスター』といった趣。ラインナップされた怪獣たちのデザインは、『怪獣総進撃』の公開年代とは限りません。バラゴンの場合、初登場した『フランケンシュタイン対地底怪獣』の1965年デザインという事になっています。
レビューの前に、そもそも『怪獣総進撃』にバラゴン出てたっけ問題
おかしい……いくら考えても思い出せない……。
最初は何の疑問も抱かずに、「怪獣総進撃編」にバラゴンがラインナップされていることを受け入れ、意気揚々とガチャを回していました。しかし、当てた後にふと冷静になり、「あれ?そもそも『怪獣総進撃』にバラゴンって出てたっけ?」と疑問が。。何故かバラゴンの勇姿がまったく思い出せない……でも、パッケージにはいるし、記憶違いなのか? とはいえ、キングギドラとの決戦にはいなかったはず……あれ?
映画を見直してみた結果
というわけで、真相を確かめるべく映画を見直してみました(笑)。結論から言うと、ちゃんと出てます! ……ただし、ほんの数秒だけ(笑)。実際、キングギドラとの決戦時にも集合シーンで姿を見せています(ギニョール?)が、その後はエンディングの怪獣ランドまで出番なし。どちらも一瞬の出演でした。
んで、どうしてこうなったのかこの機会に調べてみたのですが、当時、「バラゴンの着ぐるみ」は『ウルトラマン』の撮影に貸し出されていたため、『怪獣総進撃』の撮影には改造が間に合わなかったみたい。そんな裏事情があったとは。
フィギュアのレビュー
ここからは全身のレビュー。
今回のバラゴン(1965)も、ゴジラ(1968)同様、非常に高いクオリティに仕上がっています。地中を掘り進む地底怪獣らしい、ゴツゴツと硬い皮膚の質感が再現されており、固くて分厚い背中の造形にはニヤニヤしてしまう。
フィギュアは二足歩行のポーズで造形されています。バラゴンといえば、劇中ではアンギラスのように四足歩行が主で、地面を這うイメージが強いですが、フィギュア化される際には二足歩行が採用されがちです。
過去にもHGシリーズでバラゴンが発売されていますが(後ほど並べて比較します)、その際も二足歩行のデザインが採用されていました。ちなみに、『怪獣総進撃』でのバラゴンが映る数少ないシーンも四足歩行の状態なんだけどなー。そっちのバージョンでも見てみたかったという気持ちがあります。
各部ディティール・塗装について
顔面のアップ。口内から牙の彩色まで素晴らしい仕上がり。これで500円のガチャフィギュアとは。
そして威嚇するようにピンと張り上がった耳。これが良い!以前のHGシリーズでは、耳がやや左右に広がり気味でしたが、今回はより上向きの形状になり、威嚇感が一層強調されています。GOODです!
一方で、耳のパーツがやや取れやすい点には注意が必要。通常のディスプレイでは問題ありませんが、顔部分に軽く触れると「ポロッ」と取れてしまうことも。ただし、接続が緩すぎるわけではないため、個人的には許容範囲内です。
以前のHG「ゴジラ5(1998)」のバラゴン(’65)と比較
懐かしのHGシリーズ「ゴジラ5」にラインナップされていたバラゴン(’65)と今回の新作を並べてみました。サイズ感はまるで親子のよう(笑)。
もはや昔すぎて、「ゴジラ5」がいつ買ったものか記憶が曖昧でしたが、改めて調べると1998年発売とのこと。東宝怪獣映画ではちょうど『モスラ3』が公開されていた頃のアイテムでした。懐かしい。
計算すると26年も経過していますが、状態はすこぶる良好。ぶっちゃけゴジラより何故か綺麗な状態です。
1998年版のHGバラゴンも、今見ても十分良い造形です。今回の新作と並べても遜色なく、特徴を捉えつつうまくデフォルメされています。
昔のHGシリーズを振り返ると、当時のHGゴジラは、割り切った大胆なデフォルメが多く、独特な愛嬌のある顔つきが特徴的でした。バラゴンの方がよっぽどうまくデフォルメされていますよ。
カラーリングについては、1998年版のHGバラゴンはかなり明るめのカラーリングが特徴です。地中から出てきた直後をイメージした解釈だと考えれば、そこまで違和感はありません。一方、今回のバラゴンは濃い茶色が基調。こちらの方が劇中のイメージとは一致していると思います。
まとめ
以上、HGシリーズ「ゴジラ ~怪獣総進撃編~」より「バラゴン(1965)」のレビューでした。
唯一、ゴジラ(1968)よりも気になった点は、耳パーツがちょっと取れやすいかな?という事くらい。通常のディスプレイで大きな問題はありません。
総じて今作のHGはシリーズの到達点とも言える仕上がりで、間違いなくファンも納得できるクオリティ。強くおすすめできる一品です。