再販が続くゴジラ HG D+シリーズ。
今回は、2020年に発売され、今月再販された「ゴジラ HG D+ ゴジラ03」からガイガン(1972)をレビューします!
HG D+ ゴジラ03 ガイガン(1972)

商品名 | ゴジラ HG D+ ゴジラ03 / ガイガン(1972) |
高さ | 本体:約7.5cm / 台座含:約9.5cm程度 |
素材 | ジオラマ、フィギュア:PVC 台座(カプセル):ABS |
価格 | 1回500円 |
発売時期 | 2020年4月 ※レビュー品は2025年6月再販版 |
主な登場作品 | 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972年映画) |
ゴジラ HG D+シリーズの「ガイガン(1972)」をご紹介。
2020年に発売された「ゴジラ HG D+シリーズ」第3弾、「ゴジラ 03」の再販版です。03に関しては、発売当時ちょっと食指が動かなかったんですが、せっかく再販されたのでこの機会に回してきました(結果、ガイガンがダブる)。
全身のプロポーション

ここからはフィギュア全体のレビューです。
「ゴジラ HG D+ ゴジラ03」の造形は、劇中イメージをそのまま再現というよりは、若干アレンジの効いた造形が特徴です。

劇中のガイガンは、わりとツルっとした皮膚感で、ゴツゴツとした筋肉の上に、関節や胴回りをコーティングするような質感。全体的にはシャープな印象です。
一方、このフィギュアでは皮膚のたるみやシワ感が細かく強調されており、そのディテールが小スケールの中にぎゅっと圧縮されたことで、劇中よりも全体的に凹凸感や生物感が際立つ造形になっていると思います。
結果として、サイボーグというより「生き物」としての存在感が強く出ているのが、このフィギュアの特徴だと感じました。

カラーリングについて

もう1つ特徴的なのがカラーリング。
劇中のガイガンは深みのあるダークグリーン系の配色ですが、このフィギュアでは明るめの水色寄りで、全体的にトーンアップされた印象。
撮影した写真では照明の影響もあってさらに明るく写っており、実物はもう少し落ち着いた色合いです。とはいえ、アレンジされた配色であることは明らか。

ガイガンのカラーリングって難しいのかな?
過去に発売されたモンスターアーツ、リボルテック、ムビモン、HGシリーズ……どれも配色のアプローチが結構異なっていて、一致しない。
これはもう、「複雑なカラーリングをどうデフォルメするか」という個々の解釈の違いとも言えそうです。

モンスターアーツや、HGシリーズ同士で比較

S.H.MonsterArts(モンスターアーツ)のガイガン(1972) と比較。
HGシリーズとは価格帯がまったく異なるので単純比較は難しいですが、方向性の違いがよく分かる組み合わせです。
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S.H.MonsterArts ガイガン(1972) レビュー
映画初登場から50年。あの宇宙サイボーグ怪獣が遂にS.H.MonsterArtsに登場。今回はガイガン(1972) をレビューします。
モンスターアーツのほうは、やはり劇中のガイガンを忠実に再現した造形。並べることで、HGの方は「皮膚のたるみ感」や「体表のシワ感」が強調されているのがよくわかります。いや、強調というよりはスケール的に目立ちやすいのかな。
そして、カラーリングの違いも歴然。だいぶアレンジが効いているのがわかります。
もっともモンスターアーツ版についても、劇中カラーそのままかと言われると、これはこれで暗すぎる印象もあります。ガイガンの色ってホント難しいな。。
HGシリーズの総進撃ゴジラと並べる

こちらはHGシリーズ同士の並び。「怪獣総進撃編 ゴジラ(1968)」 と並べて比較。
『ゴジラ対ガイガン』で使用されたのは、総進撃ゴジラのスーツなので、この組み合わせで実はピッタリ合っています。
惜しむらくはスケール感。
ガイガンの方がやや小さいので、並べたときに少しバランスが崩れてしまうのがもったいない。スケールさえ合っていれば、こちらの対決シーンも再現できただけに、悔しいところです。
台座とセットでディスプレイ

HG D+シリーズ特徴である、情景ジオラマ風の台座とセットでディスプレイ。
ガイガン(1972)の台座は、破壊されたビル群をイメージしたジオラマです。HG D+シリーズでは定番のパターンですね。

ただ、ガイガン(1972)が道路の上で暴れている印象はあんまり無いんですよね。
個人的には「コンビナート」「工業地帯」をイメージしたジオラマだったら、よりガイガンらしくて面白かったんじゃないかなと思います。



まとめ

以上、「HG D+ ゴジラ03 ガイガン(1972) 」のレビューでした。
劇中そのままの再現というよりは、造形やカラーリングに独自のアレンジが効いた一体で、生物的なニュアンスが強い造形だと思いました。
配色も劇中イメージとはやや異なりつつ、フィギュアとしての個性が立っていて面白い仕上がりです。
HGシリーズの再販は貴重な機会なので、まだ持っていなかった方はぜひ店頭などでチェックしてみてください。