空調機1台お持ちしましたー。
ガンダム新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の第6話「キシリア暗殺計画」の感想です。
今回は戦闘こそ無いものの、物語は急加速。次々に現れる歴戦の宇宙世紀キャラたちが、これから訪れる惨劇の前兆を思わせます。
決裂はしていないマチュとニャアン
前回、狂気を見せたニャアンは反省モード。シュウジを盾にしたり、マチュの聖域を侵した自分に自省していました。
そんなニャアンを慰めるシュウジ。いや、「ガンダムが言っている」らしいです(笑)。
シュウジ、なんでも「ガンダムが言っている言っている」で済ませているが、本人の意思は依然として謎のまま。これまでも彼の主体的な動機はほとんど描かれておらず、見えているのはシイコが垣間見た「たった一つの願い」だけです。
そしてマチュ。感情的にニャアンに激昂した一方で、頭ではちゃんと理解していました。自分のために乗ってくれたこと。そして自分が嫉妬しているだけという自覚。
やっぱりマチュって、感情優先の直情系キャラみたいな評価をされがちだけど、一方でちゃんと客観視して、冷静な視点も持ち合わせているんだよね。でも、理解した上で、「頭の片隅ではわかってる……けど」みたいな。
だからナブの最後の警告も理解している。でもそこで「わかってるけど」という決断が、今後取り返しのつかない悲劇を生みだしてしまうのだろうと予感します。もう幸せに生きていくことは出来ない。
そんなマチュともはや一蓮托生のニャアン。「普通じゃない」非日常を渇望するマチュとは正反対に、ニャアンはひたすら「普通の」生活を求めているんだよね。永住権の申請ガイドやジオン工科大学の赤本が、ニャアンの小さな夢を静かに物語っていました。真逆の2人が一蓮托生になっていくのが切ない。
空調機もといサイコガンダム登場。Z勢の不穏な影
そして、まあ出るわ出るわZガンダム勢。強化人間、ニュータイプ研究所、ゲーツ・キャパ、バスク・オム。
遂にZの人間まで出してくるか!と一瞬驚きましたが、考えてみればこの世界は一年戦争終結後の話なのだから、至極当然の登場ではあった。
そして、機体の一部をちら見せしつつ、綺麗に折りたたまれて運ばれてくる空調機もといサイコガンダム。お、終わりだ。。
「空調機」の名目で運んできているのが、バスク節全開すぎて震える。汚れを取り除き快適な空間を作り出すマシン=汚物を排除するという、バスク・オムという狂気の人間の思想を体現するのに、これ以上のものはない。
そして新キャラ、ドゥー・ムラサメも登場。「ドゥ(deux)」はフランス語で「2」を意味するようで。まあ完全にムラサメシリーズの一人ですよね。ドゥーちゃんはCV金元寿子を起用した、なんともかわいらしいキャラクター。でもガンダムファンならば強化人間の運命はわかりきっているので既に覚悟を決めているはず。登場と同時に退場のカウントダウン開始です。全12話と考えると最短来週(てか、頭部破壊が条件のクラバで、サイコガンダムのコックピットの位置よ)。
エグザベくん。もはや唯一の癒やし
とにかく各勢力の動きが慌ただしくなり、混迷を極めてきたジークアクス。
もはや個人的に唯一の癒やし枠(?)になりつつあるのはエグザベくんだけ。乗機は奪われ、軍警に殴られ、マチュに罵られ。それでも健気に任務を全うしようとする姿が尊い。今のところ成果ゼロなのもご愛嬌。一生懸命だけどなんだか空回り。でも最後の最後には、どうやら重要な役が回ってきそうな雰囲気ですね。
そんなエグザべくん、今回あやうく命の危機に。すんでのところでシャリアブルに救われましたが、その結果、ついに軍警、コロニー関係者に死者が出てしまいました。これからコロニーで起こる、大惨事の幕開けのような展開で今回の話は終わりました。
とにかく次回はクラバという建前のとんでもないドンパチが始まるだろうし、もはやコロニーそのものさえどうなるかわからん。今後マチュもシュウジも帰る場所は無くなって、ガンダム2機はホワイトベースことソドンに合流する流れなのかな。