ガンダム新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の第3話「クランバトルのマチュ」の感想です。
とはいえ、劇場先行版を観ていた自分にとっては特に目新しい展開はなく、今回もあくまでおさらいといった印象。ただ、挿入歌がテレビ版では変更されており、細かい違いが楽しめました。
話としては、いよいよ主要キャラクターが出揃い、シャアが乗っていたはずの赤いガンダムを駆る、謎の少年シュウジと主人公のマチュが出会います。
2人は「M.A.V.」を組み、MS同士のバトル競技 “クランバトル” に挑む、というのが今回の大まかな展開です。
見どころはやはり、シュウジ(と、カムラン)の登場。
どこか浮世離れした雰囲気をまとい、明らかに物語の核心に関わる重要人物として描かれています。
シュウジが語る「向こう側」とは一体何を意味しているのか。
それは覚醒したニュータイプの感覚的な話なのか、それとも我々が知るあの“宇宙世紀”が、もうひとつの世界線として存在しているのか、など色々と考察できます。
「戦え、とガンダムが言っている」
彼がガンダムを通して“視ているもの”の正体が一体何なのか。今後の展開に期待が高まります。
(世代的に思わず、僕はキメ顔でそう言った。って呟いちゃったけど(笑))
クランバトルは果たして物語の主軸となるのか
今回、一番気になったのは、「クランバトル」というバトル競技が、果たして最終回まで物語の主軸として描かれていくのかどうかという点です。
現時点では、『ジークアクス』という作品が何を描こうとしているのか主題が全然見えておらず、予想がつきません。
ただ1つ言えるのは、仮にこのクランバトルが物語のメイン軸だったとしても、バトルを通して友情や成長を描く青春物語にはならなそうな雰囲気です。
この世界は『ビルドファイターズ』のような、ガンプラバトルを通じて絆を育む明るい作品にはなり得ない。登場するのは本物のMS、そしてそこにあるのは命を懸けたリアルな果たし合いです。
実際、主人公のマチュがバトルの最中に死の恐怖に凍りつく描写がありました。こうしたシーンからも、この「競技」が単なるスポーツではなく、命を懸けた戦いであり、物語としても相当重いテーマを背負っていく可能性があると思いました。
なんだか、次回予告に出てくる元連邦のパイロット?も随分と鬼気迫る表情をしており、どうにも不穏な空気が漂い始めてます。
全12話構成と聞いているので、そろそろ最初の山場が来てもおかしくはないタイミング。
次回以降は、いよいよ誰も知らない未知のストーリーが始まりまるので、先の読めない展開が楽しみで仕方がありません。
P.S.
それにしても、ポケモン風タッチの、かわいらしいキャラクターたちが、ジオンの軍服を着てワイワイやっている姿には、いまだに違和感を覚えます(笑)。でもビルドファイターズのように宇宙世紀のコスプレを楽しんでいる光景ではなくて、本物なんだよなぁ。
僕はBeginningの衝撃から立ち直れていないみたいですね(笑)。