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公開日:2025/06/11

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ガンダム『ジークアクス』第10話感想。満を持してギレンが登……ゑ??

ガンダム『ジークアクス』第10話の感想です。マチュとニャアンの対比、ジオンの内ゲバの決着。まさかのギレンのあっけない最期……混迷極まる第10話を振り返り!互いに銃を託された2人は何を選ぶのか?そしてすべてをかき乱すであろう“あの男”の動きにも注目!

もはやセカンドインパクト。

ガンダム新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の第10話「イオマグヌッソ封鎖」の感想です。

ついに、ジオン公国総帥ギレン・ザビが登場! 妹のキシリアとのザビ家による権力争いも、いよいよ佳境を迎え……って、あれ??

まさかの超速展開に呆気にとられた第10話を、ネタバレありで振り返ります。

マチュとニャアンの対比

まず物語冒頭、マチュはシャリア・ブルと共にジークアクスの慣熟訓練中。囚われの身のはずが、フツーにMSに乗ってる(笑)

ジオン側からすれば、マチュはジークアクスを奪取した張本人であり、さらにはテロ容疑で国際指名手配中の人物。艦内の独房に幽閉されているのは当然の処置…のはずなのに、ガンダムに乗ることを許されている。

そんな異常な状況を許しているのは、すべてシャリア・ブルの独断によるもの。いくらニュータイプとはいえ、どんな権限だよ。。

でももちろん、裏もある。

紳士的な態度で接するシャリア・ブルだけど、実のところはギレンとキシリアの同時抹殺を企てています。そんな中、マチュにニュータイプとしての素養を見出したからこそ、ジークアクスに乗せて訓練をさせているんだよね。それはどう考えても、自分の企ての一旦を担わせるため

口調こそ丁寧で真摯だけど、結局のところ、それってマチュを「駒」として利用しているだけに過ぎないんじゃないの?

そう考えると、物語も残すところあと2話というこの段階に至っても、マチュはなお、周囲の意志とその場の成り行きに翻弄されている印象です。

本人の強い意思と行動により物語が動いているのではなく、目の前の流れや勢いに任せてフラフラと動いてきた結果が、ずっと続いている感じ。シュウジへの執着も、彼女の中での「トレンド」に過ぎないんじゃない?

その一本芯を貫き通すなら、それが立脚点といえるけど、そのトレンドも、同じニュータイプであるララァやシャリア・ブルとの出会い、そして「イオマグヌッソ」の惨劇を目の当たりにしたことで、頭の中はそれだけでは無くなってきた印象です。結局どうなりたいんだマチュ。ただ自由になりたいだけならシュウジを追う必要なんて無いぞ。

グラデーションのマチュに対し、ニャアンはシンプル

一方、今となってはニャアンの方がよほどシンプル。

ジオンの正規パイロットとなったニャアンもまた、流れに身を任せるように見えて、実はすでに今の自分の「願い」を明確に持っています

またシュウちゃんに会いたい!!

今自分がやっていることも全てそのため。その願いのためなら、なんだってする。人を始末することも厭わない。

「イオマグヌッソ」を起動しゼクノヴァを発生させ、数多の人間がキラキラの前に押しつぶされて消えていったというのに、彼女には躊躇いはおろか、罪の意識も一切ありませんでした(何が起こったのか把握していない可能性もあるけど)。やはり恐ろしい狂人です。

そんなマチュとニャアンの二人に、シャリア・ブルとキシリアはそれぞれ「銃」を託します。

  • 一方は己の命を断とうとした銃。
  • もう一方は、敵を排除し続けてきた銃。

対照的な意味を帯びた2挺の拳銃が、マチュとニャアンにそれぞれ託された構図。まるで鏡合わせのよう。

この拳銃の引き金は、果たして「誰に」引かれるのか。

単純にマチュとニャアンが互いに撃ち合う。そんな直線的な展開に終始するとも思えず、この銃には、最後に何か重要な役割が与えられそうとも思っています。

ギレン舐められすぎワロタ

そして今回ついに!ジオン公国総帥、ギレン・ザビが満を持して登場!

妹・キシリアとのザビ家内の権力争いも、いよいよ佳境へ……と思いきや、登場からわずか1分強であっさり退場!!しかも、情けない醜態をさらしながら泡吹いて絶命という……えぇ?!

そもそもこの『ジークアクス』の世界線、ギレンは登場前からすでに「臆病者」「小物」みたいな扱いをされていて泣けてくる。これジオンの物語ですよね?ジオンの総帥だよ?ギレンって。

まあ、ソドンクルーをはじめ、物語の主軸が、対立するキシリア本人とその一派にあるので、作中人物たちの視点がギレンを軽視するのは仕方ない。

とはいえ、脚本的にもあまりに扱いが雑すぎない?

散々暗殺を警戒していたはずの男が、護衛も同席させず、無防備なまま最大の敵の前にノコノコ現れて、案の定即アウト。登場して1分で毒殺されて退場って、さすがに笑うしかない(笑)。

「正史と異なる脚本にした影響で生き残っちゃったけど、話数的に話を広げる余裕も無いので、さっさと“処理”した」ってメタ的な都合に見えます。

黒い三連星の扱いもそうだけど、往年のキャラクターたちは、脚本の都合のために消費される駒って感じが強いんだよなー。

今のところキシリアの一人勝ちだけど、“あの男”が周りをウロチョロ

ということで、ギレンはあっさり始末され、その余波で「内ゲバに乗じて事を起こす」はずだったシャリア・ブルの計画もグダグダに。

そして地球は、イオマグヌッソによって大ピンチ。キシリアが言っていた香水の話って…ようはそういうことだよね?

その引き金を引く女の、頭の中は「男に会いたい」という願いだけ。その目の前に三角関係のライバル出現。カオスだなー。

一方のキシリア閣下はというと、エグザベくんはじめ優秀(?)な部下を従え、戦略兵器「イオマグヌッソ」も手中に収め、面倒な兄貴の始末も終えた。まさに順風満帆。計画通り!

……と言いたいところだが、“あの男”が不気味に周りをウロウロしてるんだなぁ~。

タイムリープされた世界線でも、結局運命は変えられないのかな?

となるとシャリア・ブルもまたいずれ?

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