ブルーインパルスの展示飛行が、ここ最近相次いで中止となっています。
5月25日(日)に開催予定だった「令和7年度美保基地航空祭」は諸般の事情により中止。また6月1日(日)に開催予定の「上富良野駐屯地創立記念行事」での展示飛行も中止が発表されました(※行事自体は予定通り開催)。
美保基地に関しては、同月に発生した基地内での事故対応が影響した可能性もありますが、5月14日に愛知県で発生したT-4練習機の墜落事故も無関係ではないと見られます。ブルーインパルスが使用する機体は、墜落機と同型のT-4です。
未だ墜落原因は不明で、事故以来ブルーインパルスの飛行訓練も中止されており、再開の目処は立っていません。
6月12日 追記
6月13日に再開の見通しだと報道がありました!
参照元:ブルーインパルスの訓練 13日にも再開へ 同型機の墜落事故を受け訓練中止(khb東日本放送) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e872b30d86e60ceb6a5a46d49d9259afdd10dda
防府航空祭もブルーインパルスは飛行予定なし?
上富良野での飛行展示が中止となったことで、スケジュール上の次の展示飛行は、6月8日(日)に開催予定の「防府航空祭」となっていました。
しかし、防府基地の公式サイトに掲載されている展示飛行の計画表には、ブルーインパルスの記載が見当たりません。現時点で正式な中止発表はされていないものの、計画表に記載がないということは、出演は厳しいと考えざるを得ません。
参照元
防府北基地| [JASDF] 航空自衛隊
https://www.mod.go.jp/asdf/hofukita/information/flight.html#flight_6
このまま防府航空祭への参加も見送られる場合、ブルーインパルスの次回展示飛行は、7月に松島で開催予定の「日本三景記念行事」、その翌月には、いよいよ本命の本拠地・松島基地での「松島基地航空祭2025」が見込まれています。
それまであと僅か3ヶ月。訓練飛行も止まっている状況下では、その間に体制が整うかどうかは不透明な状況です。今年の松島、果たして飛んでくれるのか。
2019年のT-4エンジントラブル時は「3機編隊」で展示飛行

焦点距離:400mm / Tv:1/1000 / Av:F8 / ISO:250
Canon EOS 7D + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD
なお、展示飛行の完全中止ではなく、編隊規模を縮小して実施される可能性もゼロではありません。
2019年にもT-4のエンジンに不具合が発覚し、一時期ブルーインパルスを含む全T-4が飛行停止となったことがありました。
この時は、部品交換を経て整備が完了した機体から順次飛行を再開。ただし全機揃うまでには時間を要し、ブルーインパルスは通常の6機編隊ではなく、2〜3機編隊での展示飛行を行っていました。
今回も、仮に原因の特定と安全性の確認が進んだとして、当面は縮小編隊での運用再開となるかもしれません。もちろん、それでも飛んでくれるだけでありがたいですけどね。
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写真で振り返る3機体制のブルーインパルス
T-4の墜落事故以降、未だ展示飛行が中止中のブルーインパルス。原因次第では再開後も当面、縮小体制での飛行もあり得ると考え、似たような状況であった、2019年の3機体制時の展示飛行を写真で振り返ります。
T-4の事故原因解明に期待
とにかく現時点では、T-4の墜落原因が未解明である以上、ブルーインパルスの飛行停止はやむを得ない措置だと思います。
T-4は「練習機」であり、ブルーインパルスだけでなく、航空自衛隊のパイロット養成を担う中核的な機体でもあります。安全確保の観点からも、慎重な対応が求められるのは当然です。
一刻も早い原因究明と、それに基づく再発防止策。そして何より、ブルーインパルスが再び青空に描く雄姿を見られる日が戻ってくることを願ってやみません。
6月6日追記
T-4練習機の飛行が来週にも再開する方針だと報道がありました。尚、現時点でブルーインパルスの訓練飛行のスケジュールは、公式サイトを確認する限り、未定のままになっています。
6月12日 追記
6月13日に再開の見通しだと報道がありました!
参照元:ブルーインパルスの訓練 13日にも再開へ 同型機の墜落事故を受け訓練中止(khb東日本放送) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e872b30d86e60ceb6a5a46d49d9259afdd10dda