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航空祭・飛行機撮影時のカメラ設定まとめ。シャッタースピード等の備忘録

航空祭・飛行機撮影時のカメラ設定を実体験ベースで紹介。戦闘機、ヘリコプター、レシプロ機、流し撮りなど、シーン別のシャッタースピードやAF設定、撮影時の注意点をまとめます。

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公開日:2026/09/28

航空祭で飛行機を撮影する際の、カメラ設定の備忘録です。

自分のこれまでの失敗の経験を経て、ある程度落ち着いてきている設定を初心者向けにまとめました。

やや安全よりの無難な設定ですが、一例として参考になれば幸いです。自分自身の振り返りにも使いたいので、今後も随時アップデートしていく予定です。

前日の準備:カスタム撮影モードの事前登録

カスタム撮影モードに、当日の撮影シーンを想定し、基準となる設定をあらかじめ登録しておきます。

航空祭・飛行機撮影では、航空機の種類や演目内容によって、特にシャッタースピードの最適値が大きく変わります。そのため、演目中でも一瞬で設定を切り替えられるよう、事前に準備しておくことがおすすめです。

僕の場合は、「AIサーボAF(コンティニュアスAF)」+「高速連続撮影」を基本に、

  • 高速機動飛行用:1/2000~1/2500秒前後
  • ヘリコプター・レシプロ機:1/250~1/320秒前後(もっと攻めるなら1/125秒以下)

の2パターンを登録しています。

また、曇天などで空を背景にした機体が暗く写りやすい場合は、露出補正を+1/3~+2/3程度に設定。これは固定値ではなく、当日実際に撮影した写真を確認しながら、その都度調整していくのがおすすめです。

ただし、カスタム撮影モードの登録内容を現地で変更した場合、再保存を忘れずに!忘れるとダイヤルをずらした瞬間に元の設定へ戻ってしまいます(やりがち)。

飛行展示はAFモードとシャッタースピードを意識する

焦点距離:200mm / Tv:1/400 / Av:F8 / ISO:100
Canon EOS 7D + Canon EF70-200mm F4L USM
焦点距離:560mm / Tv:1/1250 / Av:F11 / ISO:320
Canon EOS R8 + RF100-400mm F5.6-8 IS USM + EXTENDER RF1.4x

飛行展示の撮影は、AFモードとシャッタースピードを意識しないと、ピンぼけやブレ写真を量産することになります。

高速で飛行・旋回する航空機を追い続けるため、AFは動体追従用のAIサーボAF(コンティニュアスAF)に設定します。もしカメラに飛行機などの被写体検出機能が搭載されている場合は、これも併用するとかなり楽になります。

次にシャッタースピード。一般的には「1/焦点距離」秒が手ブレしない目安(※例:35mm換算で100mmの焦点距離の場合、1/100秒)とされていますが、航空機撮影では、超望遠レンズを振りながら高速で動く被写体を追い続けるうえ、航空機そのものの「被写体ブレ」も発生します。そのため、この程度のシャッタースピードでは到底足りません。

AIサーボ(コンティニュアスAF)、シャッタースピード優先:1/1000~1/2500秒前後

焦点距離:339mm / Tv:1/1000/ Av:F8 / ISO:250
Canon EOS 7D + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD
焦点距離:400mm / Tv:1/1000 / Av:F8 / ISO:160
Canon EOS R8 + RF100-400mm F5.6-8 IS USM
焦点距離:339mm / Tv:1/1250 / Av:F8 / ISO:125
Canon EOS 7D + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD
焦点距離:113mm / Tv:1/1000 / Av:F8 / ISO:160
Canon EOS R8 + RF100-400mm F5.6-8 IS USM

そのため、安全を見て、飛行展示の撮影は、AIサーボ(コンティニュアスAF)、シャッタースピード1/1000~1/2500秒前後をひとつの基準にしています。もちろんドライブモードは「高速連続撮影」。

演目によっては1/500秒前後まで落としても良いですが、背景がほぼ空一色でスモークも無い場合、ジェット機撮影であえてシャッタースピードを落とすメリットはそれほど無いと思います。地上の景色など背景も含めて流し撮り気味に見せたい場合や、スモークに動きを感じさせたい場合などは、意図的にシャッタースピードを落として表現を狙うのもアリです。

EF70-200mm F4L USMで撮影したブルーインパルスの写真。演目は「ファンブレイク」。午前の部で撮影。
ファンブレイクの一枚
当時は1/500秒で撮影しましたが、今なら1/1600秒前後まで上げて撮りたいところです
焦点距離:200mm / Tv:1/500 / Av:F8 / ISO:100
Canon EOS 7D + Canon EF70-200mm F4L USM

ISOは晴天の場合、100~200固定でも良いですが、基本的にはautoで可。多少ISOが上がってノイズが増えても、写真そのものがブレてしまうよりはマシです。とにかく飛行展示ではシャッタースピードを優先します。

戦闘機の機動飛行の場合、1/3200秒前後まで上げても良し。ただしISOはどんどん上がっていく

焦点距離:400mm / Tv:1/4000/ Av:F8 / ISO:800
Canon EOS 7D + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD
焦点距離:400mm / Tv:1/4000/ Av:F8 / ISO:640
Canon EOS 7D + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD

F-2やF-15、F-35などの戦闘機の機動飛行の場合、さらにシャッタースピードを上げて、1/3200秒前後まで使うこともあります。ただしISOはどんどん上がっていってしまうので画質は低下します。高速シャッターによるブレ軽減と、高ISOによる画質低下。このあたりは完全にせめぎ合いですね。

ヘリコプターやプロペラ機は、逆にシャッタースピードを落とす

焦点距離:339mm / Tv:1/250 / Av:F8 / ISO:100
Canon EOS 7D + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD

ジェット機では高速シャッターを積極的に使いますが、ヘリコプターやプロペラ機の場合、逆にシャッタースピードを落とします。

1/1000秒前後でシャッターを切ってしまうと、ローターやプロペラまでピタッと止まり、まるでエンジンが停止した状態で空中に浮いているような写真になってしまいます。躍動感が全く無くなる。そのためシャッタースピードは1/250~1/320秒程度まで落とします。

誤ってシャッタースピード1/1000秒で撮影した写真(左)と
1/100秒で撮影した写真(右)の比較
写真左はプロペラがピタッと止まってしまっている

なお、これはかなり安全寄りのスピードで、もっと回転の躍動感を攻めるなら、1/125秒、あるいはそれ以下まで落とす必要があります。ただし当然、シャッタースピードを落とすほど撮影難易度は上がります。ここもせめぎ合いなので、まずは1/250前後あたりから徐々に落としていくのが無難だと思います。

航空祭の写真ではありませんが、シャッタースピードの失敗例
プロペラも背景も静止した、まったく躍動感のない写真
焦点距離:339mm / Tv:1/1000 / Av:F8 / ISO:250
Canon EOS 7D + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD
シャッタースピードを1/80秒まで下げて流し撮りしたのがこちら
焦点距離:325mm / Tv:1/80 / Av:F20 / ISO:100
Canon EOS 7D + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD

航空機とヘリコプターの混在演目は設定ミスに注意

松島救難隊デモの写真
U-125A救難捜索機用のシャッタースピードのまま撮影してしまった一枚
焦点距離:560mm / Tv:1/1250 / Av:F11 / ISO:1000
Canon EOS R8 + RF100-400mm F5.6-8 IS USM + EXTENDER RF1.4x

注意点としては、航空機とヘリコプターが混在する演目の場合、うっかりどちらかのモードに切り替わったまま、シャッターを切ってしまうケースが非常に多い。戦闘機用の1/2500秒のままヘリコプターを撮ってしまったり、逆にヘリコプター用の1/250秒のまま高速機を撮ってしまったり。

そこで役立つのが、記事冒頭で紹介したカスタム撮影モードなわけです。

「高速機用」と「ヘリ・レシプロ機用」をあらかじめ登録しておけば、ダイヤルひとつで瞬時に切り替えられます。「あ!」と気がついた瞬間に、すぐ元に戻せます。

滑走・流し撮りは1/60~1/80秒前後

焦点距離:300mm / Tv:1/80 / Av:F10 / ISO:100
Canon EOS 7D + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD
航空祭ではありませんが、流し撮りの参考に
焦点距離:325mm / Tv:1/80 / Av:F14 / ISO:100
Canon EOS 7D + TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD

滑走路を走る機体の流し撮りも、ヘリコプターやプロペラ機と同様にシャッタースピードを落とします。

ただし、こちらはさらに低速にして、1/60~1/125秒前後を目安にひたすら連写。ここまで落とすとブレる確率も相当高くなるので、1枚でも当たりが出るよう、とにかく枚数を稼ぎます。

撮影姿勢も大事。しっかり脇を締め、腕だけでカメラを振るのではなく、機体の動きに合わせて上半身ごと追い続けます。動きを止めず、同じ速度のまま振り抜くのもポイントです。

なお、1/60秒でも流し撮りとしては比較的安全寄りの設定。猛者になると1/10~1/30秒あたりまで落とすようですが、自分にはとてもじゃないけど難しいので、今のところ1/60~1/80秒前後が落としどころです。

地上展示の機体

駐機状態のブルーインパルスT-4
焦点距離:70mm / Tv:1/2000 / Av:F4 / ISO:100
Canon EOS 7D + Canon EF70-200mm F4L USM

エプロンに駐機中の地上展示の機体は、午前の部終了後の昼休憩時間に撮るのがおすすめです。

飛行展示中はロープ前に人だかりができており、機体に近づくことすら難しいw 素直に昼時間まで待つ。

人がある程度分散してくればロープ前まで近づきやすくなるため、撮影もかなり楽になります。機体の近くから撮影できるので、焦点距離は広角~標準域で十分。望遠レンズだと機体全体を収めるために後ろへ下がる必要がありますが、そうすると前を人に遮られやすくなります。100mm以下じゃないと少し厳しい。

もちろん撮りたい構図次第ですが、少なくとも機体単体を大きく撮影したい場合は、広角ズームや標準ズームの方が使いやすいです。

焦点距離:50mm / Tv:1/400 / Av:F8 / ISO:100
Canon EOS R8 + RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM
ローアングルからの撮影

撮影モードは絞り優先でOK。シャッタースピードはおまかせ可。ただし、曇天や日陰では思った以上に低下することもあるため、そこだけは確認しておきます。

飛行展示と異なり、じっくり撮影できるので、正面、斜め、ローアングルなど、普段とは違った構図を試すのも楽しいです。

【了】

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