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フィギュア、プラモデルの写真レビュー

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公開日:2024/12/10

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【一番くじ】ゴジラ(1954) A賞 レビュー

「一番くじ ゴジラ 70th Anniversary」A賞の、初代ゴジラこと「ゴジラ(1954)」をレビュー!先行展示で指摘されていた皮膚の質感や、分割線の仕上がりについて、実際に手に取った感想を詳しく解説します。

ゴジラ70周年を記念し、原型師・酒井ゆうじ氏の名作が蘇る!

今回は一番くじ ゴジラ 70th AnniversaryA賞、初代ゴジラことゴジラ(1954)」をレビューします。

一番くじ A賞 ゴジラ(1954) SOFVICS 国会議事堂出現ver.

一番くじ A賞「ゴジラ(1954)」(初代ゴジラ)の全身を撮影した写真。
名称A賞 ゴジラ(1954) SOFVICS 国会議事堂出現ver.
高さ約23cm
素材本体:PVC
販売形式くじ引き(1回900円)
発売時期2024年11月
登場作品ゴジラ(1954年映画)
※発売当時の情報です

バンダイスピリッツによるゴジラ一番くじの最新作。「一番くじ ゴジラ 70th Anniversary」から、ゴジラ70周年にふさわしいA賞景品として「初代ゴジラ」が登場しました。

初ゴジはゴジラファンならぜひコレクションに加えたい一品です。詳しくレビューします。

フィギュアの全身レビュー

同じく一番くじ A賞「ゴジラ(1954)」(初代ゴジラ)の全身を、映画のスチール写真と同様のアングルから撮影した写真。

ここからはフィギュアの全身をレビューしていきます。

一番くじ発売前から、ゴジラファンの間で注目を集めていたこの初ゴジ。ゴジラ原型師の第一人者である酒井ゆうじ氏が1999年に造形したジオラマキット「初代ゴジラ国会議事堂出現」を3Dスキャンで現代に蘇らせた作品として話題になっていました。

現代のテクノロジーを存分に活用したこの復刻手法に注目が集まる一方で、先行展示を見たファンからは、「皮膚の質感がのっぺりしている」「分割線が目立つ」といった、ややネガティブな意見も寄せられ、一部では賛否が分かれている状況でした。

一番くじの初代ゴジラの上半身をアップで撮影した写真。眼下の東京を不気味に見下ろす様子がよく再現されている。

しかし!

詳しくは後述しますが、実際に手元で確認した自分の率直な感想を述べると、まったく問題ないクオリティだと感じます!

一部細かい点で気になる部分に同意する点もありますが、それを上回る存在感と完成度で、自分のゴジラコレクションの中でも主力級の一品として満足しています。

全身について

A賞の初代ゴジラを左側面から上半身をアップで撮影した写真。顔と背びれの造形にフォーカスした1枚。
A賞ゴジラを左側面から全身を撮影した写真。前傾姿勢ぎみのポーズがよくわかる一枚。
A賞の初代ゴジラを正面から撮影。映画劇中同様に、眼下の東京を見下ろすようなポーズ。

全身の造形。

やや前傾姿勢で、眼下を見下ろしながら国会議事堂を破壊し、東京を蹂躙する初代ゴジラの劇中シーンを再現しています。

このポーズは、多数の砲塔を向けられたあの有名なスチール写真を再現するのにもぴったり。劇中の迫力を感じさせる絶妙なポーズです。

一番くじ A賞ゴジラの上半身を右斜め正面よりアップで撮影。迫力ある牙が見える。
ゴジラを左側面の背面より全身を撮影。
ゴジラ1954を背面より撮影。
A賞ゴジラを右側面から全身を撮影した写真。前進するように左足を前に突き出したような姿勢。

全高は約23cm。ゴジラの巨大フィギュアの定番である東宝30cmシリーズより若干小ぶりです。

ただし、前傾姿勢の影響もあるのかなと思います。もし直立したポーズだったら、サイズ感では十分に肩を並べられる印象です。さらに、初代ゴジラ特有の下半身まわりの、どっしりとした体型のおかげで、脚部の迫力は全く引けを取りません。並べてディスプレイしても違和感はありませんでした。

A賞 初代コジラを正面から撮影。
一番くじ A賞ゴジラの上半身をアップで撮影。口内はモノクロでカラー彩色はされていない。

激造シリーズとモンスターアーツの「初代ゴジラ」と比較

国内の定番ゴジラフィギュアシリーズから、同じ初代ゴジラを並べて比較した写真。
左から「激造シリーズ ゴジラ(1954)」「S.H.MonsterArts ゴジラ(1954) 」「一番くじ ゴジラ 70th Anniversary ゴジラ(1954)」

有名どころの初代ゴジラフィギュアと並べて比較してみました。

左から「激造シリーズ」「S.H.MonsterArts(モンスターアーツ)」、そして今回の「一番くじ ゴジラ 70th Anniversary」の「ゴジラ(1954)」です。

顔の造形に関して、サイズが大きい分、「一番くじ」のゴジラはディテールのデフォルメが少なく、この3体の中では、映画劇中のゴジラの印象に最も近いと感じます。

各フィギュアを単体で見るとそれぞれ違和感はありませんが、並べて見ると意外な違いが浮き彫りになります。特に耳や目のサイズ比が顕著ですね。

S.H.MonsterArts(モンスターアーツ)のゴジラ(1954) の全身を撮影した写真。
S.H.MonsterArts ゴジラ(1954) 

こちらは大人のゴジラフィギュアコレクションの定番であるS.H.MonsterArts(モンスターアーツ)版のゴジラ(1954)

この機会に改めて造形を見直してみると、意外と顔の印象が異なることに気づきました。特に首元がやや太めなのが特徴的。これは可動フィギュアならではの構造上の制約ともいえるでしょう。

先行展示で指摘されていた「皮膚の質感」や「分割線」について

今回の一番くじ初代ゴジラの皮膚の質感をチェックした写真。先行展示で指摘されていた通り、ややのっぺりとした印象
皮膚の質感。確かに若干の粗さ(のっぺり感)は感じますが、実際に飾るとほとんど気にならないレベルです

冒頭で触れた通り、この一番くじの初代ゴジラは、先行展示品をレポートした方々の一部から「皮膚の質感」や「分割線が気になる」という指摘が挙がっていました。僕も事前にそのようなレビュー動画を確認していたので、少し心配していたポイントでした。

顔面をアップで撮影し、分割線を確認した写真。写真だと光源の関係もあって、やや強調気味だが、実際にはほとんど気にならないレベル。
口元と首の分割線。写真ではライトの反射で誇張されて写っていますが、こちらも実際にはほとんど気にならないレベルです

実際に手に取ってみると、皮膚の質感については確かに先行展示で指摘されていた通り、一部ややのっぺりとした印象が残ります。特に、直近の一番くじで登場した「ゴジラエヴォルヴ」や「ゴジラ-1.0」の皮膚のゴツゴツ感が優れていただけに、それらと比べると少し物足りなく感じるかもしれません。

ただまあ、許容範囲は人それぞれになってしまいますが、僕個人としては十分満足できる仕上がりで、堂々とコレクションに加えられるレベルだと感じています。

写真だとライトの反射で誇張されて写っていますが、実際にはほとんど気にならないレベルです。

懸念されていた顔(鼻周り)の分割線、接着面について

フィギュアの命ともいえる、顔と目の周りの造形について。

特に鼻周りの分割線や接着面については、先行展示品を見て一番心配していた箇所でした。

しかし、実物を手に取って確認したところ、これらは全く気にならない仕上がりでした。個体差がある可能性もありますが、僕がGETした個体に関しては違和感ゼロ。先行展示品を見て抱いた不安が杞憂に終わって良かったです。

個体差?右太ももの接着部分は気になる

個体差かもしれませんが、右太ももの分割線の箇所に、接着剤のはみ出しが。

一方で、僕が唯一気になったのは右太もも部分です。足と本体の接着面に接着剤のようなものが漏れ出しており、少し目立つレベルでした。

これは造形の問題というより品質の問題なので、個体差の可能性が高いと思われます。ただ、この点もアップで凝視しない限り気にならない程度で、普段棚にディスプレイしている分には全く問題ありません。

各部ディティール

顔面

先述したゴジラフィギュアの比較でも触れましたが、顔の造形については「素晴らしいと評価して間違いないでしょう。

劇中のゴジラを非常によく再現しており、全く違和感がありません。いわゆる「コレジャナイ感」は一切感じられず、ファンも納得の仕上がりだと思います。

背びれ

尻尾

まとめ

ゴジラ70周年。一番くじ A賞「ゴジラ(1954)」の上半身を、右側面からアップで撮影した写真。

以上、「一番くじ ゴジラ 70th Anniversary」より「ゴジラ(1954)」のレビューでした。

先行展示を見て心配していた「皮膚の質感」や「分割線」については、確かに一部気になる点があるものの、結論として僕は全然許容範囲内です。

実際に実物を手にしてみると全体的に非常に満足できる仕上がりで、初ゴジの巨大フィギュアがコレクションに加わる喜びは格別でした。手に入れて本当に良かったと思えるクオリティです。◯万円(ヒミツ)も散った甲斐がありましたよ。

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